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偏頭痛の原因は自律神経!?その原因、4つの対処法、5つの予防法とは?
偏頭痛に悩んでいる人は少なくないでしょう。
日本人の約10%が偏頭痛もちと言われるほど。偏頭痛は特定の病気から起こる症状ではなく「はっきりとした病気がないのに起こる頭痛」とされています。
原因は、首や頭のまわりの筋肉がかたく緊張していること、頭の血管が拡張していること(ひろがっていること)と考えられています。また自律神経も大きく関係しています。
そんな偏頭痛の症状、原因、4つの対処法、5つの予防法についてわかりやすくお伝えします。
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【目次】
偏頭痛の症状とは?
偏頭痛の症状は個人差が大きいですが、おもに次のような症状があらわれることが多いでしょう。
- 頭の片側だけ痛む
- 頭の中がズキンズキンと脈を打つようにうずく
- こめかみのあたりや後頭部などの一部が痛む
- まれに頭の両側が痛む
- からだを動かすたびに頭痛がする
- 偏頭痛の激しい時に吐き気がする、嘔吐をともなう
- めまいをともなう
- 週1回、月1回といった頻度でおこる
- 20代から40代の女性に起こりやすい(男性の約4倍)
頭全体が痛む人もいれば、頭の一部だけに頭痛が起こる人もいて判断がつきにくい点もあります。
偏頭痛が起こる頻度であったり、めまいや吐き気などをともなう点は、比較的共通している症状ではないでしょうか。
ただし長いあいだ偏頭痛が起こっている人などは、ご自身で判断されずに医師の診断を受けることが安心です。
たまに頭痛がする程度ならいいですが「経験したことのない強い頭痛、高熱、はげしい嘔吐、手足のけいれんやマヒなどを感じる」場合は、重大な病気が隠れているかもしれません。
頭痛のうちのほとんどは「偏頭痛や緊張型頭痛などの、はっきりとした病気がないのに起こる頭痛」ではありますが、心配な人はぜひ医師の診察を受けてみてください。
なお「筋緊張性頭痛」というものもあります。強いストレスが続いて交感神経が高まり筋肉がかたく緊張することで起こる頭痛ですね。
筋緊張性頭痛についてはこちらでくわしく紹介しています。
筋緊張性頭痛ってどんな症状?その原因と対策とは?
偏頭痛の原因とは?
偏頭痛の原因は、
- 首や頭のまわりの筋肉がかたく緊張していること
- 頭の血管が拡張していること(ひろがっていること)
と考えられています。そしてその原因がストレスや疲労と自律神経。
偏頭痛が起こるメカニズム
偏頭痛が起こるメカニズムとは、どんなものでしょうか?
疲れがたまる、ストレスを受ける
↓
神経伝達物質である「セロトニン」が大量に分泌される
↓
頭の血管がギューッと収縮する(細くちぢむ)
↓
次に反動でグンと拡張する(広がる)
↓
血管が腫れたり炎症をおこす
↓
偏頭痛が起こる
セロトニンとは「幸せホルモン」とも呼ばれる物質で、心と体の安定を保つはたらきをするもの。強いストレスから心身を守ろうとして、セロトニンが大量に分泌されるのですね。
大量に分泌されたセロトニンが分解されて減っていくにつれて、収縮していた血管が逆に拡張しすぎて、偏頭痛を起こすのです。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「セロトニン」
姉妹サイトですがセロトニンについてくわしく紹介しています。
セロトニンとは?セロトニンを増やす食べ物や方法を紹介!
おおもとの原因はストレス
偏頭痛のおおもとの原因の1つはストレスの多い生活。適度なら良いのですが、あまりにもストレスが多い生活をしていたり、強いストレスを受けると、それがきっかけとなって偏頭痛が起こります。
例えば、苦手な上司と一緒に仕事している時や強い不安や緊張を抱えている時は、それがストレスとなって交感神経が緊張するので、血管は収縮して(ちぢんで)います。
そして、仕事が終わった瞬間や不安や緊張から解放されて「ホッ」としたとたんに一気に副交感神経に切りかわって、血管が広がって偏頭痛が起きるというケースが多いようです。
実際に「平日はなんともないのに休日になると偏頭痛が起きる」という人も少なくありません。
このように偏頭痛とストレスには深い関係があって、そのストレスが自律神経を大きく左右しているのです。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレス」
そこで次は自律神経の乱れでなぜ偏頭痛が起こるのかについてお伝えします。
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自律神経の乱れから偏頭痛が起こる理由とは?
自律神経は交感神経(ストレスや活動の神経)と副交感神経(リラックスや休息や回復の神経)の2つから成り立っています。
正反対をする2つの神経がバランスよくはたらくことで、昼間はスムーズに活動できて、夜の睡眠中に昼間の疲れを回復させて、健康を維持しています。
でも……
ストレスが多い生活をしていると、交感神経ばかりがはたらいてしまって、副交感神経が十分にはたらくことができません。
このように自律神経のバランスが乱れていると、疲労や不調の回復が進まずに、体への負担や不調をきたしてしまいます。
そこで、ストレスから心も体も守るためにセロトニンが大量に分泌されるのが、偏頭痛の原因。
ストレスを受けないようにできれば、ストレスを減らすことができれば、自律神経も整いますし偏頭痛も予防できます。とはいっても難しいですよね?
そこで次は、偏頭痛が起こった時の対処法と、偏頭痛にならないための予防法についてお伝えします。
偏頭痛の予防法はふだんの生活のなかで手軽にできる方法を紹介します。ご参考になさってください。
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偏頭痛の4つの対処法とは?
偏頭痛が起こった時の対処法として効果が期待できる方法には次の4つの対処法があります。
- 痛む場所を冷やす
- 部屋のあかりを消してすこし横になる
- 人ごみ、音の大きい場所、明るい場所をさける
- お風呂やシャワーをひかえる
まずは偏頭痛を感じる場所を冷やしましょう。冷却ジェルを貼ったり、濡らしたタオルをあてたり。ひろがった血管がおさまってくるので、痛みもやわらいでくるでしょう。
また、光に過敏になる傾向があるので、明るいところでは偏頭痛がひどくなることも。部屋を暗くしてすこし横になって休むとよいでしょう。
お風呂やシャワーも逆効果。温めてしまうと、血管がさらにひろがって痛みがひどくなることがあります。お風呂やシャワーはひかえて、冷やすようにしましょう。
偏頭痛の5つの予防法とは?
なにより大切なのは「偏頭痛が起こらないように予防すること」。そこで偏頭痛に効果的な5つの予防法をご紹介します。
1.ストレスを受けない&発散・解消する
偏頭痛のおおもとの原因はストレス。とはいえ、ストレスをなくすことは難しいもの。会社をやめることも、ママ友との関係を断つことも、すぐにはできません。ですので、ストレスをためこまないように、こまめに発散・解消していきましょう。
2.食べ物で予防
食べ物を見直すことは、偏頭痛の予防にとても効果的。栄養素でいえば、マグネシウム、トリプトファン、ビタミンB2、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、カリウムなどを含む食べ物がおすすめです。
偏頭痛の予防に効果的な食べ物
- 大豆や大豆製品(納豆、油揚げなど)
- 海藻(わかめやひじきなど)
- 菜っ葉の野菜(ほうれん草など)
- レバー
- 乳製品(牛乳やヨーグルトなど)
- うなぎ
- ナッツ類(アーモンド、ごまなど)
- 豚肉
- バナナ
- すいか
- コーヒー
偏頭痛によくない食べ物
偏頭痛に良くない食べ物もあります。その代表は、血管をひろげる働きのあるポリフェノールを豊富に含んだもの。予防するためにはできるだけ控えるようにしましょう。
- 赤ワイン(ほかのお酒全般もひかえましょう)
- チーズ
- チョコレート
- オリーブオイル
- ハム、サラミ
- かんきつ類のフルーツ(オレンジ、レモン、ライムなど)
3.運動で予防
軽い運動は、かたくなった筋肉を適度にほぐしてくれるのでとても効果的。逆に運動不足は偏頭痛の原因のひとつにもなっています。
おすすめは有酸素運動。ウォーキングやジョギングや水泳なら、人のペースに合わせることなく自分のペースでできますね。
さらに、サクサク歩く、タッタッと走る、といった反復運動は適度なセロトニンを分泌してくれるので、ストレス解消にもとても効果的なのです。
自律神経を整える運動についてはこちらでくわしく紹介しています。
自律神経を整える運動とは?すぐ始められる手軽な方法をご紹介!
4.体内時計を整えて予防
生活のリズムや体内時計を整えることは、偏頭痛の予防にとても大切なこと。
寝不足、寝すぎ、寝る時間がバラバラ、食事の時間がバラバラ、というのでは偏頭痛の予防は望めません。生活のリズムと体内時計を整えましょう。
- 朝起きる時間をそろえる
- 夜寝る時間をそろえる
- 食事の時間をそろえる
- 朝起きたら、太陽の光をあびる
体内時計を整える方法についてはこちらでくわしく紹介しています。
体内時計を整える3つの方法とは?
5.からだの緊張をほぐして予防
偏頭痛になる人はストレスの多い人。
ストレスは交感神経を優位にするので 慢性的に筋肉がかたい状態 になっています。
血管はギューッと縮んで血行が悪くなり、酸素も栄養も十分に行きわたらない。これでは偏頭痛にかぎらず、体に不調をきたしてしまいます。
そこで「かたくなった筋肉」をほぐすことが大切 です。
緊張した筋肉をほぐすことは、偏頭痛の予防につながるでしょう。
とはいえ、マッサージや整体に毎日通うわけにはいきません。そこで……
自分でこまめに体をほぐそう
ふだんの生活の中で自分でこまめに体をほぐすのが一番です。
家事や仕事の合い間に首・肩・腕をまわす。自分で体をもみほぐす。散歩などの軽い運動もいいですね。
ほかにも自分でしっかりとほぐす方法があります。自宅で簡単。時間もかけずにできるので試してみてください。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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