口臭の原因は自律神経の乱れ?すぐできる対処法は?

口臭の強い女性

口臭と自律神経失調症は関係ないでしょ?と思われるかもしれません。口臭の原因には次のようなものがあります。

  • 虫歯、歯周病、口内炎
  • 舌苔(ぜったい=舌の汚れ)
  • ちくのう症や扁桃炎などの鼻やのどの病気
  • 口の中の雑菌
  • 胃腸が弱っている、胃炎など

ほかにも体の異常ではありませんが、

  • 食べた物(にんにく、らっきょう、ネギなど)
  • お酒の飲みすぎ
  • 空腹時など唾液が少ないタイミング
  • 生理中や妊娠中(ホルモンバランスの変化による)

といったものも口臭の原因となります。

そして「自律神経のバランスが乱れも口臭の原因のひとつ」なのです。

口臭と自律神経失調症はどう関係があるの?

口臭と自律神経失調症がどう関係しているのでしょうか?

ストレスが唾液の量を少なくなる

おおぜいの人の前でスピーチをする時など、緊張で口の中がカラカラになった経験、ありませんか?緊張すると唾液の分泌量が減ってしまうので、口の中がカラカラになるのです。

唾液は天然の消臭剤ともいえるもの。このおかげで口臭も軽くなるのですが、緊張によって交感神経が優位になると分泌量が減ってしまうので、口臭があらわれるのですね。

自律神経失調症はストレスの多い生活によって、交感神経ばかりはたらいてしまう状態のこと。それによって唾液の量も慢性的に少なくなるので、口臭があらわれます。

量だけでなく質も変えてしまう

さらに交感神経が刺激されると「量」が減るだけでなく「質」までも変えてしまいます。

本来わたしたちの唾液はサラッとしていて水分量が多いもの。菌の繁殖が少ない唾液を分泌する腺が活発にはたらいています。

この腺から出るものが「天然の消臭剤」と言っても過言ではないくらい、口臭をサッと取り去ってしまう効果がある唾液です。

しかし交感神経ばかりがはたらきすぎている人は唾液の粘度が高く、また分泌量も少ないケースがほとんど。酸素もあまり含んでいないので、嫌気性菌などが繁殖してしまって口臭が生じるのです。

また、口の中の違和感を感じるケースもあります。

口の中の違和感についてはこちらでくわしく紹介しています。
口の中の違和感は自律神経が原因!?その症状の特徴や対処法とは?

では口臭を解消するにはどうしたらよいのでしょうか?

次は普段の生活でできる対処法をお伝えします。

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口臭への対処法は?

そんな口臭。対処法にはどんな方法があるのかご紹介します。

よくかんで食べる

よくかんで食べると唾液はしっかりと分泌されるので、口臭をおさえてくれます。

ストレスが多いと食欲もなくなるので、食べる量自体が少なくなる、ということもあるでしょう。

食べる量が少なければ自然と噛む回数も少なくなってきます。そんな時こそ意識してしっかりとたくさん噛んで食べるようにしてみましょう。

またよく噛むことは、唾液の量を増やすだけでなく体のよくない食べ物の悪影響から守ってくれます。

化学調味料や保存料や香料といった食品添加物、そして農薬。ジャンクフードとよばれる食べ物だけに限らず、健康そうに見える野菜や料理にも農薬や食品添加物が含まれていることが少なくありません。

このような良くない食べ物は、私たちには意識できないところで体のストレスとなって、交感神経を刺激しています。

食品添加物などの化学物質が体に蓄積することも、さまざまな不調の原因。しっかり噛んで食べるようにしましょう。

口呼吸ではなく、鼻呼吸をする

口呼吸をしていると口の中が乾燥して、唾液の量もぐっと少なくなってしまいます。鼻呼吸をするように心がけましょう。

特にウィルスが心配な冬の季節。鼻呼吸をしていればウィルスを鼻の粘膜がからみとって、体内に入らないように予防してくれます。

口臭対策だけでなく風邪やインフルエンザにかからないためにも、鼻呼吸に心がけましょう。

※参考サイト:NHK健康チャンネル「1分でできる腹式呼吸」

タバコはひかえる

タバコに含まれるニコチンは、末梢血管をギューッと縮めてしまう作用があるとか。末梢血管が収縮するということは、唾液腺のはたらきもおさえてしまうことになります。それに加えてタバコは口臭の直接の原因。タバコはひかえるようにしましょう。

※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周疾患の症状・原因・進行」、「喫煙と歯周病の関係

ストレスや悩みをためこまない

ストレスをためこまないこともとても大切。

ストレス → 交感神経が優位 → 唾液の量が減る & 質も悪くなる → 口臭が生じる

ストレスを受けない環境に変えることはすぐにできないでしょうから、受けたストレスをためこむ前に少しでも発散することに気をつけてください。

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執筆者
この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊

1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で17年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら

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