浮動性めまいの原因は自律神経!?症状、原因、4つの解消法とは?
浮動性めまいとは、自分の体がフラフラするように感じるめまいのこと。自律神経の乱れと深い関係があると考えられています。
そんな浮動性めまいの症状、原因、対処法についてお伝えします。
【目次】
浮動性めまいと回転性めまい
めまいは、おもに次の2種類にわけられるのではないでしょうか。
- 回転性めまい・・・自分自身もしくは周囲がぐるぐる回るように感じるもの
- 浮動性めまい・・・体がフラフラするように感じるもの
回転性めまいとは?
症状
回転性めまいは、自分の体がぐるぐるまわる感覚や、天井や周囲がぐるぐるまわる感覚、またはその両方がまわる感覚になるめまい。「目がまわる」という感覚のめまいですね。
症状が急にあらわれることが多く、めまい以外の症状としては、音が聞こえづらい(難聴)、耳がつまった感じ(耳閉感)、耳鳴りがする、吐き気、嘔吐、といったものがあります。
数秒で消えることもあれば、数時間、数日つづくことも。横になったり静かに座っているだけで症状が消えることもありますが、まったく消えずに症状が続くこともあります。
浮動性めまいよりも症状が強い傾向があり、バランスを失うので歩くことや車の運転をすることが難しくなります。
原因
回転性めまいは「耳の異常」が原因で起こることが多いとされています。体のバランスをつかさどる三半規管をふくむ内耳の異常ですね。
同じく内耳の異常が原因で起こる「メニエール病」でも回転性めまいが起こります。
なお、耳の異常ではなく脳の異常で回転性めまいが起こることもあります。心配な場合は医師の診察を受けるのが安心ですね。
では次に、自律神経と関係が深い「浮動性めまい」について お伝えします。
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浮動性めまいの症状とは?
浮動性めまいは、症状が急にあらわれる場合もあれば、徐々にあらわれる場合もあります。
- 体がふわふわする
- 地に足がついていない感覚
- 雲の上を歩いているような感覚
- 体がふらつく
- ふらついてまっすぐに歩けない
- 体がゆらゆらしている感覚
- 姿勢をたもつのが難しい
このような感覚が浮動性めまいです。
回転性めまいのような強い症状はありません。ただ、激しい頭痛がある、手足がしびれる、ろれつがまわらない、といったその他の症状がある場合は早めに診察をうけることをおすすめします。
浮動性めまいの原因とは?
浮動性のめまいは自律神経と関係も深いもの。過労、睡眠不足、精神的なストレスなどで自律神経が乱れている時にも起こる傾向があります。
自律神経の乱れ以外にも、脳の異常や全身的な異常も浮動性めまい原因のひとつ。医師の診察を受けるのが安心ですね。
浮動性めまいの4つの解消法とは?
医師の診察によって異常が見つからず「過労やストレスからくるめまい」ということであれば、毎日の生活の中で浮動性めまいを解消する工夫をしましょう。
肉体的・精神的ストレスが多いと、いつも交感神経(ストレス・緊張・活動モード)ばかりがはたらいている状態に。
交感神経では筋肉がかたく緊張しているので、血流が悪くなります。この血流不足は 立ちくらみの大きな原因 にもなるのです。
心も体もほぐしてリラックス
過労やストレスをなくすのが一番ですが、そう簡単にはいきません。であれば「ストレスで交感神経ばかり優位になっている」ことを自覚して「自律神経を整える方法」を取り入れましょう。
(1)規則正しい生活
朝起きる時間、朝食や夕食の時間、お風呂に入る時間、寝る時間などがバラバラでは体内時計も自律神経も乱れます。
「お休みの日はのんびり寝坊して・・」というのもおすすめしません。できる範囲で時間をそろえて生活のリズムを作りましょう。
(2)自律神経を整える食べ物
自律神経と消化器系(胃腸など)は深い関係があります。ストレスで痛くなるのは「胃」ですし、緊張すれば食欲はなくなり、ホッとすればお腹はすく。食べ物が胃や腸を通れば副交感神経が優位になる。
そんな中で副交感神経を優位にしてくれる食べ物はこちらです。
- 食物繊維の多い食べ物(海藻、きのこ類、野菜、発芽玄米など)
- 酸っぱいもの、からいもの
- 発酵食品(味噌、納豆、お漬物、キムチ、ヨーグルトなど)
(3)軽いリズム運動
散歩、ウォーキング、ジョギングなど、軽い運動も自律神経を整える効果があります。
てくてく歩く、タッタッタッタッと走る、といったリズム運動(反復運動)は幸せホルモンも分泌されて、心地よくストレス解消にもなります。
普段運動していない方は無理をしないで、軽い散歩から始めてみてはいかがでしょうか?
(4)お風呂にゆったりと
お風呂につかるのも副交感神経を優位にするとても効果的な方法。暑い夏でもシャワーだけで済まさずに湯船につかりましょう。
熱すぎないお湯でゆったりと。ストレスで固くなった筋肉もほぐれて血行もよくなります。さらに免疫も代謝も体内酵素のはたらきもアップ!眠りも深くなっていいことづくめです。
まとめ
浮動性めまいの症状、原因、4つの解消法についてお伝えしました。
自律神経と関係が深いとはいえ、その他の原因から浮動性めまいが起こることもありますので、心配な方は医師の診察を受けましょう。
そして毎日の生活の中で自律神経を整える方法を取り入れて浮動性めまいの解消を目指してみてはいかがでしょうか。
自律神経を整える方法とは? (食べ物・入浴法・眠り方・運動など)
さて、ストレスの多い生活では交感神経ばかりがはたらいて筋肉が固くなりがち。
あなたは、首こり、肩こり、背中がガチガチ、足がむくむ、そして、いつも体が重たい、疲れがとれない、なんて感じることありませんか?
その固い体をほぐせば回復モードに切りかわって、ぐんぐん元気になっていきます。
これは 筋肉がほぐれて深いリラックス状態(副交感神経)に切りかわった証拠。眠りも深くなって、体の回復もどんどん進んでいきます。
とはいえ、毎日マッサージに通うのは無理なので ふだんの生活の中でこまめに体をほぐすことが大切 。
- 肩、腕、太もも、ふくらはぎをもみほぐす
- バスや自転車を徒歩にして筋肉を動かす
- 深い呼吸(鼻から吸って口から細くゆっくりと吐く)
- 41度以下のお風呂にゆったり15分
- お風呂あがりや寝る前にストレッチ
固くなった体をこまめにほぐしてあげてください。
また 自分でより深く体をほぐす方法もあります。自宅で簡単、誰でもすぐできる方法ですので、あわせてご覧ください。
→ 簡単に自宅で体をほぐす方法 ~しっかりほぐれて体ラクラク~
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浮動性めまいの症状、原因、4つの解消法をお伝えしました。ご参考になればうれしいです。