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肩こりがひどい原因は自律神経!?その原因と解消法とは?
肩こりがひどい、という人は多いのではないでしょうか。
肩・腕・背中を酷使するような仕事をしているなら別ですが、多くの肩こりはストレスや自律神経の乱れと関係しているのではないでしょうか。
それでは、ひどい肩こりの症状、原因、解消法についてくわしくお伝えします。
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【目次】
ひどい肩こりの症状とは?
肩こりの原因にはいろいろなものがあります。その原因も1つとは限らず、いろんな原因が重なってひどい肩こりとなってあらわれています。
ここでは自律神経の乱れがおもな原因となっている肩こりの症状を紹介します。
- 寝違えたように肩から首が痛い
- 首から背中にかけてパンパンに張ったように肩がこる
- 肩も背中もガチガチにかたまっている
- 背中が鉄板のように固くて重たい
- 頭痛やめまいを感じることが多い
- 肩や背中が痛くて夜中に起きてしまう
- ぐっすり眠れず、疲れがとれずに朝から体が重たい
自律神経からくるひどい肩こりは、首、肩、背中がガチガチに固くなっています。
肩こりがひどいと次第に痛みに変わり、首から肩から背中にかけて痛むようになることもあります。
肩こり以外の症状もあわられるケースが多い
また、ひどい肩こり以外にも不調を感じる傾向があります。
血流が悪いために緊張性頭痛が起こる、めまいや耳鳴りがする、一日じゅう体が重たい、疲れがなかなかとれない、寝つきが悪い、ぐっすり眠れない、便秘、下痢、微熱が続く……。
肩こりがひどい原因が肩にあるわけではなく、ストレスからくる自律神経の乱れが原因なので、このような症状もあらわれる傾向があるのです。
さて、肩こりの原因は自律神経の乱れだけではなく、他にもいくつかあります。
次は具体的になにが原因で肩こりになるのかについてお伝えします。
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肩こりがひどい原因とは?
肩こりがひどい原因は1つとは限りません。枕さえ変えれば肩こりが治るものでも、シップさえ貼れば治るものでもないでしょう。
おもな原因をいくつか挙げてみると……
- 同じ姿勢でいる時間が長い(デスクワーク、勉強など)
- 姿勢が悪い
- 骨格の問題(ストレートネックなど)
- 運動不足
- 目の疲れ
- 精神的なストレス
- 自律神経の乱れ
「デスクワークをしています。上司との関係がとてもストレス。普段あまり運動をしていません。」
このようにいくつもの原因がかさなって、肩こりがひどい状態になるケースがほとんどです。なかでも増えているのが「自律神経の乱れ」がおもな原因となっている肩こり。
そこで、どのように自律神経が乱れて肩こりがひどくなるのか、そのメカニズムをわかりやすくお伝えします。
自律神経の乱れがおもな原因
わたしたちの健康状態を維持しているのが自律神経。
日中の活動をつかさどる「交感神経」と、睡眠中の体の回復をつかさどる「副交感神経」の2つが、正反対のはたらきをバランスよくおこなうことで、いつも健康でいられるようになっています。
この2つのバランスが良いときはいいのですが……
ストレスの多い現代人。長距離通勤、仕事のプレッシャー、職場やママ友との人間関係、子供の心配、介護の不安など、キリがありません。
このストレスの多い生活が、交感神経ばかりをはたらかせてしまって、体を回復するための副交感神経がじゅうぶんにはたらけなくなっているのです。
ストレスをうけると、交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると、全身の筋肉がかたく緊張します。血管はギューッと収縮して(縮んで)血流が悪くなり、首周辺から背中周辺の筋肉がこわばって、いわゆる“肩こり”と呼ばれる状態になるのです。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレス」
適度のストレスであれば肩こりもすぐに消えるでしょう。しかしあまりにもストレスが多いと、眠っている間でさえ交感神経がはたらいてしまうので、慢性的に筋肉が固くなって、肩こりがひどい状態になってしまいます。
ではそんなひどい肩こりを解消する方法についてお伝えします。
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ひどい肩こりの解消法
お伝えしている通り、自律神経からくるひどい肩こりの原因は肩にはありません。ストレスによって、交感神経ばかりがはたらいてしまって、全身に筋肉がガチガチに固くなってしまっていることが原因です。
ですので、肩こりがひどいのを解消するには、
- おおもとの原因であるストレスを減らす
- 副交感神経をしっかりとはたらかせる
- 固くなった全身の筋肉をほぐす
といったことが必要。とはいえ……
ストレスを減らすのは簡単ではありません。今日で会社を辞めることも、苦手なママ友と縁を切ることも、難しいですよね?
副交感神経をはたらかせることも、意識してできるものではありません。「エイッ!」と血管を広げることも、血行をよくすることも、意識してできるものでもないですよね?
でも、筋肉をほぐすことならできます。
マッサージをしてもらって、気持ちよくなってトローンと眠たくなった経験、ありませんか?これこそまさに副交感神経に切りかわった証拠。
交感神経になると筋肉が固くなる。反対に、筋肉をほぐせば副交感神経に切りかわる、ということですね。
筋肉をほぐすことは、ひどい肩こりに限らずさまざまな不調を解消するためにもっとも大切なポイント。そこで、ふだんの生活のなかで筋肉をほぐす4つの方法を紹介します。
筋肉をほぐす方法(1)お風呂
湯船にゆったりつかれば、全身の筋肉がじんわりとほぐれてきます。体温もあがって体内酵素も活性化。血行もよくなって体の回復が進みます。
湯船の温度はややぬるめの39~41℃が目安。あなたが気持ちいいと感じる温度がベストですね。
湯船につかるのは15分間ほどがおすすめ。無理に長湯するとかえって交感神経になってしまって逆効果。気持ちのいい程度に湯船につかりましょう。
【関連記事】副交感神経を優位にするお風呂の入り方とは?湯温、湯船につかる時間など
筋肉をほぐす方法(2)軽い運動
肩こりなどの筋肉が固くなる原因は、
- 筋肉の使いすぎ(筋肉疲労)
- 筋肉の使わなすぎ(硬直)
- ストレス
現代人に多いのは筋肉の使いすぎではなく「筋肉の使わなすぎ」や「ストレス」が原因で筋肉が固くなっています。ほどよく体を動かせば、筋肉もほぐれてくるでしょう。
肩のまわりの筋肉を動かすことももちろんですが、やはり全身を動かすことが一番。ウォーキングやジョギングや水泳がおすすめです。
わざわざ時間を作らなくても、エスカレーターのかわりに階段を使ったり、バスに乗らずに歩いてみたり、歯みがきしながらかかとを上げ下げしたり、できることから始めましょう。
【関連記事】自律神経を整えるウォーキングのしかたとは?いつがいい?何分くらい?
【関連記事】散歩は自律神経を整える!いつが効果的?散歩のしかたは?
筋肉をほぐす方法(3)ストレッチ
本格的なストレッチでなくてもOK!仕事や家事の合い間に伸びをしたり、首をまわしたり、腕を伸ばしたり、テレビを見ながら腰を伸ばしたり。2、3分のストレッチでもこまめにおこなえば、肩こりもほぐれてきます。
精神的なストレスは、筋膜(筋肉をおおっている膜)にたまるとか。ストレスがたまってるなぁ、と感じた時などはしっかりと筋肉を伸ばしてみましょう。
【関連記事:姉妹サイト】自律神経を整える4つの簡単ストレッチ!やり方、タイミングは?
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレッチングの効果」、「厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレッチングの実際」
筋肉をほぐす方法(4)マッサージ
筋肉をほぐす方法といえば、やはり整体やマッサージ。ダイレクトに効果を発揮してくれます。
とはいえ、マッサージや整体に毎日通うわけにはいきません。そこで……
自分でこまめに体をほぐそう
ふだんの生活の中で自分でこまめに体をほぐすのが一番です。
家事や仕事の合い間に首・肩・腕をまわす。自分で体をもみほぐす。散歩などの軽い運動もいいですね。
ほかにも自分でしっかりとほぐす方法があります。自宅で簡単。時間もかけずにできるので試してみてください。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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