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倦怠感も自律神経の乱れが原因?その症状の特徴と3つの解消法とは
- 疲れるようなことをしていないのに体がだるい
- いつも体が重たい
- やる気が出ない
そんな倦怠感の原因は、ストレスからくる自律神経の乱れかもしれません。
倦怠感や疲れやだるさの原因はいろいろありますが、ストレスにかこまれた現代人に多いのは自律神経の乱れからくるもの。
そこで、自律神経からくる倦怠感や疲労感はどんな症状なの?なぜ倦怠感があらわれるの?ふだんの生活でできる解消法は? についてくわしくお伝えします。
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【目次】
自律神経からくる倦怠感の症状
自律神経の乱れからくる倦怠感や疲れの症状は、人によってあらわれ方や感じ方が違います。その中でも代表的なものについて紹介していきます。
全身のだるさ
全身がだるくて手足を動かすのもつらい、という症状が強く出ることがあります。ひどいときには、ソファやベッドに横になったまま何時間も起き上がれないほどの倦怠感をおぼえることもあります。
眠れていない時のような疲れ
徹夜明けのときの感覚に似たような頭の奥が痛むような疲れを感じる人もいます。
ここでいう疲れや倦怠感は、不眠からくるものではなく眠れているのに感じるもの。頭痛をともなうことも多くそれがまた疲れの原因となります。
体のコリ
肩や腰などが凝り固まっていて、ずーんと岩でも背負っているような倦怠感や疲れを感じます。関節が痛くなってしまう人もいるようです。
何もやる気がしない
やらなければならないことがあるにも関わらず、やる気が出ないでただぼんやり過ごしてしまうということもあります。
のぼせたようなボーッとした感じ
熱いお風呂に長時間入ったあとのような、ボーッとした感じが続きます。
ちょっと何かするだけで激しい運動をしたあとのような疲れを感じる
激しい運動をした後というのは、息切れがしたり動悸がしたり、筋肉が痛くなったりしますよね。自律神経失調症からくる倦怠感や疲れはこのような感じです。
ちょっと歩いただけなのに、ちょっと階段をのぼっただけなのに、ひどく疲れたり倦怠感をおぼえたりします。
自律神経からくる疲れやすい症状についてはこちらでくわしく紹介しています。
疲れやすい原因は自律神経!?症状・原因・改善する方法とは?
以上がよくある感じ方ですが、このほかにも倦怠感や疲れの感じ方があって人それぞれです。
ではなぜ倦怠感をおぼえるのでしょうか?
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倦怠感をおぼえる原因とは?
自律神経の乱れからなぜこのような倦怠感や疲れを感じるのでしょう?
その原因はストレスによって交感神経が極度に緊張してしまうこと。
この状態が長く続くと、体を回復する副交感神経が十分にはたらけなくなり、体への負担がどんどんたまってしまいます。「これではまずい!なんとかしなきゃ!」と、今度は一気に副交感神経に切りかわります。体の防衛反応ですね。
一気に強い副交感神経にきりかわってしまうことで、ぼんやりしたり、体が重たくなったり、といった倦怠感をおぼえるようになるのです。
しかし原因であるストレスが消えたわけではないので、また一気に交感神経が緊張し、その状態から体を守るためにまた一気に副交感神経が緊張し、と行ったり来たりを激しくくりかえすこともあります。
こうなると、倦怠感だけでなく、便秘や下痢をくり返す状態になることもあります。
交感神経と副交感神経についてはこちらでくわしく紹介しています。
交感神経と副交感神経のしくみとはたらき-バランスが乱れる原因は?
自律神経からくる便秘や下痢の特徴についてはこちらをご覧ください。
こんな状態は要注意!?自律神経からくる便秘や下痢とは?
ふだんの生活で倦怠感を解消するには?
自律神経からくる倦怠感や疲れの解消法としては、ストレスによって高まってしまった交感神経をおさえること。そのためには次の2つがポイントです。
- 精神面:気分をリラックスさせる
- 肉体面:体をリラックスさせる(筋肉をほぐす)
では、普段の生活の中でできる倦怠感を解消する方法を紹介します。
アロマをたいたり、ヒーリング音楽を聴く
リラックスできる空間をつくることは大切。特に、香りは感情をつかさどる脳の部分に直接はたらきかけます。リラックス効果も高いでしょう。
好きな香りのオイルをたいたり、ティシューにふくませて枕元に置いたり。好きな果物のにおいをかぐことなら手軽にできますね。
姉妹サイトですが自律神経を整えるおすすめのアロマオイルはこちらで紹介しています。
自律神経を整えるアロマオイル6選!選び方・使い方・注意点なども
また、ヒーリング音楽や自然の音など、聴いていて心地いいと感じる音楽もいいですね。夜などは蛍光灯から間接照明にきりかえて、ゆったりと癒しの音楽でリラックスしましょう。
健康的な食事をとる
倦怠感や疲れがたまり過ぎると、食欲がなくなることもあるでしょう。だからといって、食事を抜くとますます自律神経のバランスが悪くなってしまいます。意識して、栄養価の高い食事を摂るように心がけましょう。
特に、倦怠感を解消するのに役立つ成分と言われているのが「鉄分」。レバー、小魚、鮭、煮干し、しじみ、海藻、豚肉、卵黄などをとりましょう。
また、副交感神経を高めてくれるのは、きのこ、海藻、ごぼう、れんこんといった食物繊維の多い食べ物、お酢などの酸っぱいもの、唐辛子、キムチなどのからい食べ物です。これらも合わせてとるように心がけてみてください。
※参考サイト:NHK健康チャンネル「食物繊維のスーパーパワー」、農林水産省「ビタミンと食物繊維」
自律神経を整える食べ物についてはこちらでくわしく紹介しています。
自律神経を整える食べ物と効果的な食べ方とは?
ストレッチや軽い運動
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレッチング」、「ストレス」
普段の生活での動きは意外とかたよっているもの。足を大きく開くこともないでしょうし、体をそらすことも少ないでしょう。つまり、動かしていない筋肉や関節が多いということ。
なにも本格的なストレッチをおこなう必要はありません。首、肩、腕、足などをグイーッと伸ばしてみましょう。
姉妹サイトですが自律神経を整えるストレッチについてくわしく紹介しています。
自律神経を整える4つの簡単ストレッチ!やり方、タイミングは?
ストレッチ以外にも、柔軟運動(ラジオ体操など)やウォーキングもおすすめです。
運動不足だと体の筋肉はかたく緊張していきます。
体を動かせば筋肉が収縮して血行もよくなります。特に全身の筋肉の70%が集まっている下半身を動かすのは効果的。ウォーキングや軽いジョギングなどが筋肉をほぐして、倦怠感の解消に効果を発揮します。
自律神経を整えるウォーキングについてはこちらでくわしく紹介しています。
自律神経を整えるウォーキングのしかたとは?いつがいい?何分くらい?
以上、自律神経からくる倦怠感とその解消法をお伝えしました。
リラックスできる時間、食事、軽い運動、ストレッチなど。ストレスで固くなった体をほぐすことが大切なのですね。
とはいえ、マッサージや整体に毎日通うわけにはいきません。そこで……
自分でこまめに体をほぐそう
ふだんの生活の中で自分でこまめに体をほぐすのが一番です。
41度くらいの湯船にゆったりとつかる。お風呂あがりや寝る前にストレッチをする。
家事や仕事の合い間に首・肩・腕をまわす。自分で体をもみほぐす。散歩などの軽い運動もいいですね。
ほかにも自分でしっかりとほぐす方法があります。自宅で簡単。時間もかけずにできるので試してみてください。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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