副交感神経とは?そのはたらきや優位にする方法とは?
副交感神経は、活動によって疲れた体を修復させる神経。正反対のはたらきをする交感神経とバランスよくはたらくことで、健康と生命を維持しています。
- 交感神経:活動している時、ストレス・緊張している時
- 副交感神経:休息・体の修復をしている時、リラックスしている時
昼間の活動では疲れがたまったり体にダメージを受ける。夜の睡眠では疲れやダメージを回復して元気な状態に戻す。この2本立てで健康を維持できるしくみとなっています。
では副交感神経についてくわしくお伝えします。
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副交感神経とは?~修復・休息・リラックスの神経~
交感神経は、活動・緊張・ストレスの神経
交感神経がはたらくのは、活動している時、不安・恐怖・怒りなどストレスを感じている時。
血管はギュッとちぢんで、心拍数が増え、筋肉が緊張して、状況の変化にすばやく対応できるように体が準備をしています。
交感神経のはたらきについてはこちらでくわしく紹介しています
交感神経と副交感神経のしくみとはたらき-バランスが乱れる原因は?
副交感神経は、修復・休息・リラックスの神経
副交感神経がはたらくのは、睡眠中、リラックスしている時、ゆったりと落ち着いている時。からだの回復がおもな役割です。
昼間の活動によってたまった疲れや体に受けたダメージを、副交感神経に切りかわった睡眠中に修復して、元気な状態に戻すのが役割です。
走っている車のタイヤのパンクを直すのはムリですよね?私たちの体もおなじ。
活動する時は活動する、体を回復する時は回復する。自律神経のはたらきも切りかえているのです。
夜になると、昼間の交感神経から副交感神経に切りかわってゆったりモード。リラックス中や睡眠中にはたらきはピークに。『夜間集中工事』ですね。
風邪をひいた時にぐっすり眠ると治りが早いのは、副交感神経のおかげです。
副交感神経のはたらきとは?
副交感神経が活性化すると、筋肉がゆるんで血管が広がって、心拍はゆっくりに、内臓は活発になります。
筋肉の中には、血管・リンパ腺・神経が通っています。血管が広がるので栄養・酸素・体温が体のすみずみに運ばれますし、老廃物や疲労物質などの不要なものもスムーズに排出されます。
内臓のはたらきも活発になって新陳代謝がすすみ、からだの修復や疲労の回復がおこなわれます。
- 神経が流れやすい
= 体の異常が脳にちゃんと伝わり、脳からの修復の指令も体の各部分にちゃんと伝わる - 血液が流れやすい
= 栄養・酸素・体温が全身に届く - リンパが流れやすい
→ 老廃物や疲労物質が排出される
副交感神経がしっかりはたらいてくれれば、翌朝には昨日の疲れもすっかり消え、からだの回復も完了して「今日も元気」「いつも健康」でいられるのです。
しかし……
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交感神経ばかりはたらく生活が疲労や不調の原因
ストレスの多い現代人。
長時間の仕事、通勤、パソコン、人間関係のストレス、仕事のプレッシャー、不規則な食生活、運動不足、睡眠不足、猛暑、花粉、テレビ、ゲームなど、キリがありません。
ストレスが多いと交感神経ばかりがはたらいてしまうと、副交感神経は十分にはたらけません。
副交感神経による「体の修復・疲労の回復」が追いつかなくなり、体が重い、だるい、疲れがとれない、不眠と、不調を抱えてしまうのです。
副交感神経を優位にしよう
体をしっかり回復して不調を解消するためには、副交感神経を優位にすることが必須。でも自分の意識で副交感神経に切りかえることはできません。ただ……
マッサージされると眠たくなる(=副交感神経になる)ように、体をほぐすことは副交感神経を優位にする最適な方法と感じています。
とはいえ、マッサージや整体に毎日通うわけにはいきません。そこで……
自分でこまめに体をほぐそう
ふだんの生活の中で自分でこまめに体をほぐすのが一番です。
41度くらいの湯船にゆったりとつかる。お風呂あがりや寝る前にストレッチをする。
家事や仕事の合い間に首・肩・腕をまわす。自分で体をもみほぐす。散歩などの軽い運動もいいですね。
ほかにも自分でしっかりとほぐす方法があります。自宅で簡単。時間もかけずにできるので試してみてください。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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