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寒気の原因も自律神経の乱れ!?症状の特徴と3つの対処法とは?
寒気も自律神経の乱れからおこる症状のひとつ。ピンとこないかもしれませんが、実際には関係があるのです。
「手足の冷え」は自律神経の乱れが原因でおこる症状のひとつですよね。体温調節機能がうまくはたらかずに体が冷えてしまうので、内臓に体温を集めるかわりに、末端である手や足が冷える状態です。
では「寒気」はどうでしょう?手足といった末端部分ではなく、体全体が冷えていると感じる状態です。
そこで、自律神経が原因で起こる寒気はどんな症状なのか?ふだんの生活でできる3つの対処法とは? についてわかりやすくお伝えします。
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【目次】
自律神経からくる寒気の症状
自律神経の乱れが原因で起こる「寒気」の症状とはどのようなものでしょうか?
風邪を引いたときに感じる悪寒のような寒気を感じることもあれば、いきなりガタガタとふるえて突発的に呼吸が苦しくなってしまうこともあります。
実際には熱は出ていないのに、しばらく寒気が続いてしまう状態です。
- 部屋の中はじゅうぶん暖かいのに寒気がする
- 冬でもなく暖かい季節なのに寒気がする
- 風邪でもなく熱もないのに寒気がする
このような場合には自律神経失調症からくる寒気かもしれません。
寒気だけでなく、手足が異常なほどに冷たくなる、耳鳴りがする、頭痛がするといった症状もあらわれることがあります。
自律神経の乱れで寒気があわられる原因とは?
自律神経失調症というのは、交感神経と副交感神経の2つのバランスが乱れている状態です。
寒気が起こるのはストレスなどよって「交感神経がはたらきすぎること」が原因。
大きな血管(心臓など)に対する血流は良くなる反面、手足などに血液を運ぶ毛細血管が細く収縮してしまうために、体温が末端まで送られてこないのです。
ですから、自律神経失調症からくる寒気を改善するには、交感神経のはたらきを正常に戻して(はたらき過ぎの状態をおさえて)副交感神経をはたらかせること。
部屋をあたためることや厚着をすることもいいでしょう。でもそれだけでは根本的な原因を取り除くことにはなりません。寒気はおさえられてもほかの症状を改善するには不十分。
しっかりと副交感神経をはたらかせることが根本的な解決につながります。
そこで、普段の生活でできる3つの対処法には何があるか、具体的に紹介します。
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ふだんの生活でできる4つの対処法
こまめにストレスを解消する
ストレスが多くてためこんでしまうと交感神経が高まります。そうならないためにこまめにストレスを解消することが大切です。
好きな趣味に没頭するのもいいですし、ゆっくり穏やかに睡眠をとるというのも良いでしょう。
特に忙しい人ほどストレスも多く睡眠時間が少ないもの。すこしでも睡眠時間を多くして、副交感神経がはたらける時間を長くしましょう。
アロマオイルをたいたり、ヒーリングミュージックを聴いたり、ハーブティーを飲んだり。寝る前はスマホやテレビを見ずに間接照明のもとでゆったり過ごすのもおすすめ。眠りの質を高めてくれます。
自律神経を整えるアロマオイルについてはこちらでくわしく紹介しています。
自律神経を整えるアロマオイルとは?その種類や方法について
適度な運動も効果的。精神的なストレスは筋膜(筋肉の膜)にたまります。
軽い運動やストレッチをすれは、筋膜にたまった精神的なストレスも発散できます。運動は体のなかに熱を作ってくれるので、寒気対策にはぴったりですね。
自律神経を整えるストレッチについてはこちらをご覧ください。
自律神経を整えるストレッチとは?効果的なタイミングなど
体を温める飲み物を飲む
寒気や悪寒がするのに冷たいものを飲む人はいないでしょう。きっと温かいものを飲んでいると思います。しかし……
「温かい飲み物」と「体を温める飲み物」は同じではありません。
温かい緑茶も、温かいコーヒーも、体を冷やす飲み物。
緑茶がとれるのは温暖な地域。コーヒー豆がとれるのは熱帯地方。暑いところでとれる食べ物は体を冷やすのです。たとえホットで飲んでいても体を冷やしてしまいますし、寒気の原因にも。
ほかにも、牛乳、豆乳、清涼飲料水、オレンジやグレープフルーツのジュース、ウィスキーなどは体を冷やす飲み物です。ご注意ください。
寒気対策には「体を温める飲み物」がおすすめ。
しょうが湯、黒豆茶、紅茶やウーロン茶(緑茶と同じ葉が原料ですが発酵しているので体を温めます)、赤ワイン、日本酒、紹興酒などで体を温めて、寒気をやわらげましょう。
姉妹サイトですが体を温める食べ物・飲み物についてくわしく紹介しています。
体を温める食べ物・飲み物はコレ!かんたん見分け方もご紹介!
ゆったりお風呂につかる
お風呂は副交感神経をはたらかせる絶好のタイミング。寒気対策にもとても効果的です。シャワーは交感神経を活性化してしまうので逆効果。夏でもゆったりと湯船につかりましょう。
お湯の温度も、湯船につかる時間も、基準は「気持ちがいい」こと。
寒気対策だからと、熱いお湯に我慢して入ったり、のぼせるほどに長時間湯船につかるのは逆効果。お風呂でせっかく副交感神経がはたらきだしても、我慢しながら入っているうちに、交感神経に切りかわってしまいます。
湯船でゆったりリラックス。しっかり温まってお風呂から出ると、徐々に体温が下がってきて、それとともに眠気がやってきます。お風呂から出て1時間後に眠りにつくと、寝つきもよく、眠りも深くなります。
体をほぐして血行を良くする
不調を感じる人の共通点は体(筋肉)が固いこと。
肩こりや背中がガチガチなど、筋肉が固くなっていると血行も悪くなるので熱が行き届きません。
マッサージしてもらって体がポカポカしてきた経験、ありませんか?
これは体がほぐれて血行が良くなった証拠。寒気や悪寒を解消するには、体をほぐして血行をよくすることもとても大切です。
とはいえ、マッサージや整体に毎日通うわけにはいきません。そこで……
自分でこまめに体をほぐそう
ふだんの生活の中で自分でこまめに体をほぐすのが一番です。
41度くらいの湯船にゆったりとつかる。お風呂あがりや寝る前にストレッチをする。
家事や仕事の合い間に首・肩・腕をまわす。自分で体をもみほぐす。散歩などの軽い運動もいいですね。
ほかにも自分でしっかりとほぐす方法があります。自宅で簡単。時間もかけずにできるので試してみてください。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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