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胸痛はストレスによる自律神経の乱れが原因?その症状の特徴と解消法
胸痛にはいろいろな原因があります。
胸が痛いと「大丈夫なのかしら?」と心配になる方も多いでしょう。もちろん心臓に原因がある場合もありますが、ほかの原因から胸痛が起こることも多いのです。
ストレスからくる自律神経の乱れも胸痛の原因のひとつ。
そこで、ストレスによる自律神経の乱れが原因の胸痛はどんな症状なの? 原因はなに? ふだんの生活でできる解消法は? についてわかりやすくお伝えします。
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【目次】
ストレスによる胸痛の症状とは?
自律神経からくる胸痛の場合は、心臓に異常がないにも関わらず狭心症のような圧迫感や痛みを感じます。
- 左胸がズキズキと痛む
- チクチク針で刺されているように痛む
- すぐに痛みがおさまることもあれば、丸一日ずっと痛むこともある
狭心症と症状は似ていますが、症状が起こる時間帯が違います。
狭心症の場合
狭心症による胸痛は運動をしている時などの血液が体中をめぐっている時や、起きる直前の明け方などに起こります。
自律神経の乱れが原因の場合
しかし、自律神経の乱れからくる胸痛は昼間に何かをしている時に起こることが多いようです。
狭心症と違って就寝中などに起こることはほとんどありません。なぜなら症状があらわれる原因が「交感神経が過剰にはたらくことによって起こるもの」だから。
交感神経は活動時(昼間)に活発化します。就寝時はリラックス時に活発化する副交感神経が優位にあるため、胸痛があまり見られないのです。
狭心症と自律神経失調症との違いについてはこちらでくわしく紹介しています。
狭心症と自律神経失調症との違いとは?
ストレスによる胸痛の原因とは?
胸痛にはさまざまな原因があります。たとえば……
- 心臓が原因
心筋梗塞、狭心症、心膜炎、心臓神経症、大動脈弁疾患 - 血管が原因
解離性大動脈瘤、肺血栓塞栓症、肺梗塞症状、大動脈瘤破裂 - 呼吸器が原因
胸膜炎、気胸、肺炎、肺腫瘍 - 消化器が原因
食道けいれん、逆流性食道炎、修正膵炎、胆石、胆のう炎、十二指腸潰瘍、胃潰瘍
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「狭心症・心筋梗塞などの心臓病」
そして医師の診断を受けても体に異常が見つかりにくいものが、自律神経からくる胸痛。そんな自律神経からくる胸痛の原因はさまざまなストレスですね。
毎日の長距離通勤、長時間の仕事、不規則な食生活、睡眠不足、運動不足といった体のストレスや、仕事のプレッシャー、会社やご近所さんやママ友や家庭内の人間関係、将来への不安などの精神的なストレス。
ストレスは人間の感情を激しく揺らし、感情をつかさどっている視床下部に影響をおよぼします。すると、同様に視床下部がコントロールしている自律神経もバランスが乱れてしまうのです。
似ているもので「心臓神経症」があります。
心臓神経症とは、心臓には病気がないにもかかわらず、動悸、息切れ、チクチクした左胸の痛み、呼吸困難、疲れやすい、といった症状を感じるもの。
心臓神経症についてはこちらで紹介しています。
心臓神経症とは?おもな症状とその原因について
では次はふだんの生活でできる対策についてお伝えします。
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ふだんの生活でできる解消法
まずは医師に診断してもらいましょう。そのうえで、心臓や呼吸器などに異常がみつからず自律神経の乱れからくる胸痛だとわかった場合は、ふだんの生活で次のような対策に心がけてみてはいかがでしょうか。
- 過労にならないように気をつける
- 仕事や家事の合い間に一息いれてリラックスする
- 深呼吸を心がける
- お風呂(湯船)にゆったりと入る
- 睡眠時間を増やす
- 『~しなければならない』という考え方をやめる
- 軽い運動をする
- ストレッチやマッサージで体をほぐす
胸痛の原因がストレスによる交感神経の緊張ですから、交感神経をしずめて副交感神経を活性化させることがもっとも大切。
いま紹介した方法はどれも「副交感神経を活性化する方法」です。
長距離通勤をやめるわけにも、忙しい仕事を放り出すわけにもいかないでしょう。
ストレスをなくすのはそう簡単ではありませんので、副交感神経を活性化させて胸痛だけでなく体の回復を促進させていきましょう。
- 朝30分早く起きてジョギングしよう
- 月に2回は土曜日にマッサージに通おう
- 寝る前に30分間ストレッチをしよう
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」、「エアロビクス / 有酸素性運動」、NHK健康チャンネル「1分でできる腹式呼吸
でも忙しい毎日。日本人はまじめなので完璧にやろうとしがちですが、完璧はなかなか続きません。
軽い運動なら、ジョギングを始めなくても、一駅手前で降りて20分歩いたり、エスカレーターをやめて階段を使ったり、という工夫ならすぐにできます。
マッサージに通わなくても、腕や太ももやふくらはぎを自分でもむことならすぐにできます。
本格的にストレッチの時間を作らなくても、仕事の合い間に伸びをしたり首をまわしたり肩をあげさげしたり、といったことならすぐにできます。
自律神経失調症からくる胸痛の原因はストレス。まじめに完璧に、という考え方はストレスもためてしまいがち。できる範囲で、できることから始めてみてくださいね。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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