自律神経で血流はどうなる?スグできる血流を良くする4つの方法
「自律神経失調症になってから手や足の冷えが強くなった」
「体がいつもガチガチに固い」
と感じることはありませんか?
血流と自律神経とはもちろん深い関係にあり、自律神経が乱れると体が固くなって血流は悪くなる傾向があります。
そこで、血流が悪くなる原因と血流を良くする4つの方法について、わかりやすくお伝えします。
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【目次】
血流が悪くなる原因とは?
交感神経が血流を悪くする
自律神経失調症になる人はストレスの多い毎日を送っています。そのストレスが原因で慢性的に交感神経が優位になっています。
この状態では筋肉がギュッと固くなっているので、その中を通る血管もギュッと細く縮んでいます。
5車線の道路が工事によって2車線になっていたら、車の流れが悪くなって渋滞しますよね?
同じように、本来広がっているはずの血管がギュッと細くなっていては、血液の流れも悪くなるのです。
細い血管ほどさらに細くなる
ちなみに交感神経は、仕事・家事・運動といった活発な行動ができるように支えている神経。
その行動をするためにもっとも重要である心臓・肺・脳へたくさんの血液が流れるように血管を調整してします。
そのため、心臓・肺・脳へつながる血管は広がって血流がよくなりますが、それとは反対にほかの部分へつながる血管は細くなって、血流が悪くなります。
こうして手や足をはじめとした末端に十分な血液が流れなくなってしまって「血流が悪い」と感じることになるのです。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレス」、「高血圧」、「自律神経失調症」
もちろん血圧と自律神経も深い関係にあります。
自律神経が血圧にどう影響するのかについてはこちらをご覧ください。
自律神経と血圧の関係とは?血圧の変動や対策についてご紹介!
では次にふだんの生活で血流をよくする4つの方法をお伝えします。
血流をよくする方法(1)飲み物
血流がよくなると体がぽかぽかしてきますよね?その逆で、ぽかぽかするものを飲めば血流はよくなってきます。
ただ気をつけたいのは……
「温かい飲み物」と「体を温める飲み物」とは違うということ。
たとえばホットコーヒー。
コーヒーが栽培されているのはブラジル、コロンビア、エチオピア、グァテマラ……。どれも暑い国ばかり。栽培されているエリアは「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道の周辺の暑い地域です。
そんな暑い地域でとれる作物は体を冷やしてしまうのです。温かいホットコーヒーであっても、体を冷やす飲み物になるのですね。
体を温める飲み物の例
- しょうが湯
- 黒豆茶
- ほうじ茶
- 紅茶
- ウーロン茶
- 赤ワイン
- 日本酒
- 紹興酒
体を冷やす飲み物の例
- コーヒー
- 緑茶
- 牛乳
- 豆乳
- ジュース
- 清涼飲料水
- 水
- 白ワイン
- ビール
- ウィスキー
- 焼酎
姉妹サイトですが体を温める食べ物・飲み物などについて具体的に紹介しています。
体を温める食べ物・飲み物・お風呂の入り方をしっかりご紹介!
さて、体を温めるものか冷やすものかを区別する目安としては……
体を温める飲み物の見分け方
- 赤や黒など色の濃い飲み物
- 寒い地域で収穫される飲み物
- 発酵している飲み物
体を冷やす飲み物の見分け方
- 白い色など色の薄い飲み物
- 暑い(暖かい)地域で収穫される飲み物
- 発酵していない飲み物
ふだん何を飲むかに気をつけて、体のなかから温めるように心がけましょう。
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血流を良くする方法(2)カフェインをひかえる
カフェインは交感神経を刺激。さらに血流が悪くなります。なるべくカフェインをとらないように気をつけましょう。
カフェインというと、コーヒー、紅茶、緑茶などをイメージしますが、コーラやチョコレートにもカフェインが含まれています。
ノンカフェインの飲み物
- 麦茶
- はと麦茶
- 黒豆茶
- 杜仲茶
- コーン茶
- ルイボスティー
- ハーブティー
- たんぽぽコーヒー
血流を良くする方法(3)お風呂にゆったりとつかる
お風呂は血流をよくするための絶好の環境。じんわりとあたたまって筋肉がほぐれてきます。一日の疲れもとれますし、深い眠りにもつきやすくなります。
シャワーだけで済ますのは逆効果。シャワーは交感神経を刺激するので、疲れもとれず、血流もよくならず、眠りにもつきにくくなります。
朝のシャワーなら活動モードに切り替えてくれるので良いのですが、夜はシャワーではなく湯船にゆったりとつかりましょう。
お湯の温度は体温プラス4度。ややぬるめに。
お湯の温度は熱すぎないことがポイント。体温プラス4度が目安ですので、40度から41度のお湯がいいですね。
血流が悪くて冷えている人にとっては、熱いお風呂にゆったりと入っていられません。冷え性でない人よりもお湯を熱く感じるからです。
のぼせてしまいそうでゆっくりと湯船につかることができずに、体の表面しか温まらなくて体の中は冷えたまま。「お風呂から出るとすぐに冷えてしまうの」ということになります。
ゆっくりと湯船につかって体のなかまで温まるように「すこしぬるいかな」と感じる程度のお湯につかりましょう。
寝る1時間前にお風呂から出るように
寝る1時間ほど前にお風呂からあがるのが、深い眠りにつくためのベストタイミング。
お風呂で副交感神経になって血流がよくなっても、出てから3時間も4時間も起きていては、また交感神経に逆もどり。血流も悪くなってしまいます。
寝る1時間前にお風呂から出るようなタイミングを工夫しましょう。
副交感神経を優位にするお風呂の入り方についてはこちらでくわしく紹介しています。
副交感神経を優位にするお風呂の入り方とは?湯温、湯船につかる時間など
お風呂から出たら、テレビ、パソコン、スマホ、ゲームはやめて、間接照明のやわらかい灯りのなかで、本を読んだり、ハーブティーやホットミルクを飲んだり。ゆったりと過ごしましょう。
血流を良くする方法(4)体をほぐす
交感神経でギュッと固くなった筋肉。マッサージなどで直接ほぐしてもらえれば血流が良くなります。
マッサージは本当に気持ちがいいですよね。
固くなった体がほぐれて軽くなって。血流も良くなってぽかぽか感じたり。あまりの気持ちよさに眠ってしまった経験もおありでしょう。
血流をよくするのにマッサージはとても効果的。
とはいえ、マッサージや整体に毎日通うわけにはいきません。そこで……
自分でこまめに体をほぐそう
ふだんの生活の中で自分でこまめに体をほぐすのが一番です。
41度くらいの湯船にゆったりとつかる。お風呂あがりや寝る前にストレッチをする。
家事や仕事の合い間に首・肩・腕をまわす。自分で体をもみほぐす。散歩などの軽い運動もいいですね。
ほかにも自分でしっかりとほぐす方法があります。自宅で簡単。時間もかけずにできるので試してみてください。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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