自律神経が乱れる子供 - その原因、症状、3つの対策とは?
自律神経が乱れることで体調不良を感じる子供が増えています。
あなたのお子さん、こんなことありませんか?
- 朝礼で立ちくらみがする
- 中学生なのに肩がこっている
- 運動しても汗が出ず顔が真っ赤になる
- 朝なかなか起きられない
これは自律神経の乱れが原因かも?自律神経が乱れている子供が増えているのはなぜなのでしょう?
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【目次】
お子さんの自律神経チェック
小学生にも中学生にも高校生にも増えている自律神経の乱れ。あなたのお子さん、次のような症状はありませんか?
- 朝礼などで立っていると立ちくらみや貧血をおこす。
- 長時間立っていると気分が悪くなる。
- 座っていて急に立ち上がるとクラクラッとする(起立性調節障害など)
- 運動しても汗をかけずに顔が赤くなる
- 寝つきが悪い、眠りが浅い、目覚めが悪い、朝から体が重たい
- 肩こり、首こり、背中や全身がガチガチに固い
- 便秘、下痢、冷え性、偏頭痛、疲れやすい
自律神経の乱れからくる症状は他にもたくさん。こちらでくわしく紹介しています。
自律神経失調症の15の症状とは? 微熱、冷え、動悸、めまい、不眠など
では、まだ10代の子供がなぜこのような自律神経の乱れによる体調不良をうったえるようになったのでしょうか?
自律神経を低下させる環境
確かに小学生・中学生はまだ自律神経の発達途中の段階ではあります。
それにしても昔と比べて体調不良を感じる子供があまりに多い。それは今までの生活の中で自律神経をきたえる経験があまりに少なかったからではないでしょうか。
私たち人間は、環境の変化に適応できるように作られています。四季のある日本人はその季節の変化に適応できるようになっています。
真夏に気温が22℃だと「涼しい」と感じ、真冬に気温が22℃だと「暖かい」と感じる。これも体が季節の変化に対応しているからこそです。
にもかかわらず……
冷暖房完備の生活が自律神経を怠けさせている
暑くなればクーラーをつけ、寒くなればヒーターをつける。家庭、オフィス、電車、バス、スーパー、喫茶店……。子供たちの通う学校までも冷暖房完備というところが増えています。
どこもかしこも「夏は涼しくて冬は暖かい環境」が用意されています。おかげで自律神経をはたらかせて体温調節をする必要がなくなりました。
暑くなったら汗をかいて体の熱を外へ逃がす。寒くなったら筋肉をブルブルふるわせて熱を作る。
こういった「体温調節機能」をはたらかせなくても、かわりに冷房・暖房が快適な温度にしてくれる。
このため子供の頃から自律神経がきたえられずに十分発達しないのです。
よく遊んで走って運動してきた子供は筋肉が発達していますが、運動をしてこなかった子供は筋肉が十分に発達しません。
同じように、自律神経をしっかりはたらかせてきた子供はその機能が発達していますが、怠けさせてしまった子供はその機能が十分に発達していません。
冷房・暖房の中にいることが多い、あまり運動しない、偏食する、食事の時間がバラバラ、早寝早起きをしない、などの生活が自律神経を怠けさせ、乱れさせる原因となっているのです。
では、どうしたらいいのかというと……
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自律神経を鍛えるには?
普段の生活の中で、自律神経をきたえることが大切です。たとえば……
冷房・暖房をなるべく使わないようにする。
暑いから、寒いから、といって安易に冷房・暖房を使わないのもおすすめ。暑ければ汗をかけばいいんです。寒ければ服を着たり体を動かせばいいんです。
「暑くて勉強できないよ!」というのは、普段の涼しい環境に慣れてしまっているだけのこと。
甘やかしてクーラーをつけてあげれば、勉強ははかどるかもしれませんが、体の機能は衰えていきます。ちょっとのことで体調を崩したり、なかなか回復できない体になっていきます。
冷暖房をまったく使わないで!という話ではありません。個人的な考えを言えば、エアコンを控えめにして扇風機やストーブを使うのがいいと思います。
部屋全体を冷やしたり温めたりする冷暖房ではなく、体の暑いところ、寒いところをピンポイントにケアする冷暖房ですね。
公共の場所では冷暖房が過剰になりがち。せめて家では控えめにして、体がもっている体温調節機能をはたらかせるようにしましょう。
運動をする
日ごろから運動することも大切。サッカー、野球、バスケットボールなど、学校や地域のクラブでしっかりと運動している子供たちはいいでしょう。
逆に、学校が終われば塾通い。塾の前や後にお腹がすいてコンビニで買って食べる。このような子供は自律神経の乱れが心配です。
勉強も大切ですがやはり体が資本。健康でなければせっかく蓄積した知識も役に立ちません。運動して体を温める、しっかり汗をかく、筋肉を動かす、といったことが子供の頃はとても大切です。
自律神経を整える運動についてはこちらでくわしく紹介しています。
自律神経を整える運動とは?すぐ始められる手軽な方法をご紹介!
早寝早起きをする
早寝早起きを続ければ、体内時計は整ってきます。
子供たちの昼食の時間は学校で決められていますよね?
さらに早寝早起きをすることで朝食や夕食の時間も毎日同じ時間になれば、3食決まった時間に食べることになります。これで体のリズムも自律神経も整えられていきます。
また、夜10時~夜中の2時までの4時間はゴールデンタイム。新陳代謝が促進されて、日中の疲れが回復される大切な時間。この時間に眠っているかどうかが、体調に大きくかかわってきます。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「体内時計」、「快眠と生活習慣」、「自律神経失調症」
このほかにも、お風呂の入り方、効果的な食べ物など、生活の中で自律神経を整える方法もいろいろとあります。
ふだんの生活で自律神経を整える方法はこちらでくわしく紹介しています。
自律神経を整える方法とは?-食べ物・お風呂・運動など
さて、疲れがとれない、体が重たい、いまひとつ調子が……というあなた、体が固くなっていませんか?
不調を解消するには体をほぐすことが大切!そこですばやく簡単にゆるめる方法をご紹介します。
ゆるめて軽い体になる方法とは? >>
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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