HOME > 自律神経のコラム > 円形脱毛症との関係

円形脱毛症は自律神経と関係ある?ストレスや血流の影響と対策とは

自律神経と円形脱毛症は、なにか関係があるのでしょうか?

自律神経失調症の人のなかには、「最近抜け毛が多くなった気がするなぁ」と感じている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、この2つは関係があるの?どう影響しているの?どんな対策をすればいい?といったことについてお伝えしていきます。

スポンサーリンク

【目次】

そもそも円形脱毛症とは?原因は?

円形脱毛症というのは、文字どおり円形に頭髪が脱毛していることをいいます。

どの部分が脱毛するかは人によって違いますので、なんとも言えません。人目につきやすい後頭部の人もいれば、額のすぐ上が脱毛してしまっている人もいます。

この円形脱毛症が起こるのは「毛細血管から送られてくるはずの血液が滞ってしまっていること」が原因です。

血液が行き届かないことが原因

血液の中には毛髪が成長するのに必要となる栄養が含まれています。その血液が送られてこないとなると、髪に栄養が行かなくなって成長することができません。

髪が作られたとしても、栄養不足のためにひょろひょろとした髪の毛になってしまいます。

しっかりと栄養が行き届いている髪は根元までしっかり。生えかわりの時期以外に抜け落ちることはありません。しかし栄養不足の髪はすぐに抜け落ちてしまうのです。

ただ、円形脱毛症の原因は血液が行き届かないことだけではありません。

免疫の異常、ホルモンの異常(甲状腺機能亢進症など)、栄養異常、遺伝、といったものが原因となって円形脱毛症になることもあります。

自律神経失調症との関係は?

自律神経失調症の人は「交感神経」ばかりが異常にはたらいてしまう傾向があります。

この交感神経、実は、太い動脈はより太く、細い動脈はより細くさせるはたらきがあるのです。

つまり交感神経がはたらけばはたらくほど髪に栄養を送りこむための毛細血管が細くギューッと縮んでしまうということです。

毛髪は『毛乳頭細胞』と呼ばれる場所で作り出されます。この毛乳頭細胞は毛細血管だけから栄養を補給しているので、毛細血管が細くなって栄養が届きにくくなってしまうと毛髪が成長できなくなってしまいます。

このように、自律神経失調症と円形脱毛症は、深く関わっていると言えます。

また、自律神経失調症になると汗が異常に出ることがあるため、その汗によって皮脂が分泌されて頭皮の毛穴が詰まって毛髪の健やかな成長を妨げてしまう、という影響も考えられます。

治らないの?

交感神経の異常なはたらきが落ち着けば、毛細血管は通常どおりの太さに戻ります。栄養も行き届くようになって毛髪の成長も元に戻るでしょう。

ですので、円形脱毛症が一生治らない、という可能性は低く、半年くらいで自然に治ることが多いようです。

ただ、ストレスの強い毎日が続いていると交感神経がずっとはたらきっぱなしになるので、円形脱毛症を完治させるのには時間がかかってしまうでしょう。

では普段の生活でできる対策についてお伝えします。

スポンサーリンク

円形脱毛症の対策とは?

ストレスを受けない、ためない

ストレスがかかると交感神経がはたらきます。

ストレスが強ければ強いほど交感神経も強くはたらくので、なるべくストレスを受けないようにすること、ためないようにすることが、円形脱毛症の一番の対策になります。

「気にしないようにしましょう」といっても無理ですよね?特に女性にとっては髪はとても大切なもの。たとえパッと見てわからなくても、本人は気になってしかたがないのは当然のこと。

それでもやはり気にしすぎてしまうと、それがストレスとなって悪循環に。ストレスが軽くなれば円形脱毛症も自然と治っていくものですので、できるだけ気にせずに、「そのうち治るから大丈夫よ」ととらえるようにしてみてください。

全身をほぐして血液の循環をよくしよう

円形脱毛症の原因は交感神経によって筋肉が緊張して血流が悪くなること。

ストレスをなくすのは難しいでしょうから、まずは緊張している全身の筋肉をほぐすことから始めましょう。

  • ストレッチをする
  • 体操やウォーキングなど軽い運動をする
  • ゆったりとお風呂につかる
  • マッサージをうける
  • 自分で体をもみほぐす
  • ハーブティーや癒しの音楽などご自身のリラックスタイムを過ごす

体がほぐれてきたり気分がリラックスすると副交感神経がはたらきだすので、全身の血液の循環がよくなって円形脱毛症の改善だけでなく、疲れや体の不調の改善にも効果的。

ふだんの生活でこまめに体をほぐしてリラックスさせて、自律神経を整えていきましょう。

以上、円形脱毛症と自律神経との関係についてお伝えしました。

さて、疲れがとれない、体が重たい、いまひとつ調子が……というあなた、体が固くなっていませんか?

不調を解消するには体をほぐすことが大切!そこですばやく簡単にゆるめる方法をご紹介します。
ゆるめて軽い体になる方法とは? >>

*-*-*-*-*

執筆者
この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊

1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら

*-*-*-*-*

スポンサーリンク

トップへ