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自律神経失調症の治療とは?薬物療法、心理療法、理学療法など
自律神経失調症の治療は心と体の両面からおこなうことが大切です。
動悸、息切れ、めまい、耳鳴り、偏頭痛、冷え、ほてりなど体に症状があらわれますが、そもそもの原因はストレス。症状をおさえる治療だけでは根本的な解決になりません。
体の症状をやわらげながら心の問題にもアプローチしていくことが治療においてはとても重要。
さらには食生活、睡眠、運動、生活のリズムなど生活習慣に問題がある場合も多いので、医師の指導のもとで生活習慣を改善することも必要です。
では具体的にどのような治療がおこなわれるのかみてみましょう。
※この記事は医師による監修ではありません。当情報をもとにしたご判断や行動はご自身の責任においてお願いいたします。
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【目次】
自律神経失調症の4つの療法
治療は大きくわけて4つの療法から成り立っていて、その中にさまざまな種類の治療法があります。
- 薬物療法=体にはたらきかけて、体と心の症状を取り除く治療(薬を使用)
- 心理療法=心にはたらきかけて、体と心の症状を取り除く治療
- 理学療法=体にはたらきかけて、体の症状を取り除く治療(指圧・マッサージなど)
- 生活指導(副交感神経を高める生活)=生活習慣を見直す治療
症状やストレス環境や改善の度合いなどによっていくつかの療法を組み合わせたり、その組み合わせを変えながら進められるのが一般的な治療となります。
この4つの治療法それぞれについてまずは簡単にお伝えします。
治療1.薬物療法:体の面から症状を取り除く
自律神経失調症になるとさまざまな症状があらわれます。
その症状がおさまらないと不安が大きくなりますし、症状自体がつらいことはストレスにもなります。その不安やストレスによってまた自律神経が乱れて、と悪循環になることもあります。
そこで薬によって体の症状をおさえて不安やストレスを軽くしていく治療が薬物療法。西洋医学の薬としては次の4種類の薬が使われます。
薬物療法(1)抗不安剤
抗不安剤は一般的に「弱力精神安定剤(マイナートランキライザー)」として知られている薬。自律神経失調症の治療で比較的よく使われる傾向のある薬です。
不安をやわらげて体をほぐして、心もリラックスさせる薬。症状自体が気になる人やストレスが大きな原因となっている人への治療においておもな薬として使われるようです。
薬物療法(2)自律神経調整剤・末梢作用薬
自律神経調整剤は自律神経のバランスを整えてくれる薬。体質的に自律神経が乱れやすい人や体の症状が軽い人への治療に使うことが多いようです。
自律神経末梢作用薬は自律神経の末端部分にはたらきかける薬。症状が特定の場所にあらわれている人への治療に使われることが多いようです。
薬物療法(3)睡眠導入剤
睡眠導入剤は不眠の症状を解消するためのもの。不眠により生活のリズムがくずれるとストレスが増えてしまいますし、「今夜も眠れないかも」という不安が別の症状を引き起こす悪循環にもなります。
この状態を改善するために睡眠導入剤が使わることが多いようです。
薬物療法(4)抗うつ剤
抗うつ剤はうつ病の人への薬物療法に使われますが、自律神経失調症でも、抑うつ感、落ち込み、不安感、イライラ感などの症状があれば使われることがあります。
抗うつ剤の効果は1~2週間、またはそれ以上たってからあらわれる傾向があります。ただ副作用があり、効果よりも先に副作用があらわれることもありますが、医師の指示の元しっかりと続けることが大切です。
以上が薬物療法で使われるおもな4種類の薬です。
漢方薬が使われることも
なお西洋薬だけでなく漢方薬が使われるケースもあります。
漢方薬は心と体のバランスをとって自然治癒力を高めて症状を改善するもの。効果があらわれるまでに1ヶ月~数ヶ月かかることがあります。
患部に作用して症状をおさえる西洋薬と違って、根本的に体のバランスを整えるのが漢方薬。じっくりと飲み続けていくことが大切となるでしょう。
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治療2.心理療法:心の面から症状を取り除く
心理療法とは、心理的要因を探ることでストレス耐性を高めたり心身の安定をはかる治療法。心理療法は次の3つに分けられます。
- 心から体にはたらきかける治療 = 簡易精神療法、交流分析、行動療法、など
- 体から心にはたらきかける治療 = 自律訓練法、など
- 心から心にはたらきかける治療 = 内観療法、森田療法、など
治療3.理学療法:体の症状を取り除く
理学療法は、指圧、マッサージ、鍼灸、温熱療法など。肩こり、頭痛、手足のしびれなど体の症状をやわらげる治療法です。
ゆがみや筋肉の緊張は体にとっては大きなストレス。これらの治療法でやわらげることでゆとりが生まれ、そのほかの症状も緩和へ向かってはたらき始めることができるのでしょう。
治療4.生活指導:生活習慣を見直す
食事、睡眠、運動などの生活習慣が自律神経失調症の大きな原因となっているケースは少なくありません。
睡眠不足、運動不足、不規則な食生活、人間関係のストレスといったものから、パソコン、シャワー、テレビ、蛍光灯など、すべて交感神経を緊張させてしまいます。
生活習慣を見直し、活動と休息のバランスを見直すことも、改善するための大きなポイントです。
以上、おもな4種類の治療の中から、自律神経失調症のタイプ、その人の性格、状態、生活習慣などを考慮して治療法を組み合わせていくのが一般的な進め方となります。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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