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自律神経を整える禅的療法のやり方、効果やメリットとは?
禅的療法とは座禅を通して心と体のバランスを整えるもの。自律神経失調症の治療にも取り入れられています。
※心理療法のなかの自律的アプローチ
では、禅的療法の考え方や具体的なおこない方についてお伝えします。
※この記事は医師による監修ではありません。当情報をもとにしたご判断や行動はご自身の責任においてお願いいたします。
禅的療法の考え方
禅的療法では「調身、調息、調心」といって、
- 調身 = まずは正しい姿勢になる
- 調息 = つぎに呼吸を整える
- 調心 = 姿勢と呼吸を整えることで、心も平穏な状態へと落ち着いていく
という考え方でおこなわれます。
座禅をくんで瞑想をはじめると最初はいろいろな雑念が浮かんできます。雑念が浮かんだことを気にせずに瞑想を続けていくと、束縛されない解放された自由な世界があることに気づきます。
その感覚をえることで、問題・悩み・ストレス・症状にとらわれていた患者さんも解放感を感じることができます。
禅的療法のおこない方
禅的療法のおこない方についてひとつの例を紹介します。あくまでも例ですのでご参考程度になさってください。
調身(姿勢を正す)
- 座布団を2ツ折りにして、お尻の下にあてる
- あぐらをかいて座り、左足を右足のふとももに乗せる
- できる人は左足を右足のつけ根に乗せ、右足を左足のつけ根に乗せる
- 左手を右手の手のひらに乗せて、親指どうしが軽く触れるようにする
- 手は組んだ足の上に置く
- 背すじをのばして、肩を楽にしてチカラを抜く
- あごをひく
- 目を半開きにして、1.5メートル先に視線を落とす
調息(呼吸を整える)
- 臍下丹田に精神を集中させる
※臍下丹田とは
へそから3~4センチ下にあるツボのこと。臍下丹田の場所を手でさわると意識を集中させやすくなります。 - 腹式呼吸をする
※短く息を吸ってゆっくりと長く息を吐く。1分間に数回から10回程度の呼吸をするくらいのリズムが理想。 - 呼吸の回数を心の中で数えながら、精神を集中していく。
調心(心を穏やかにする)
- ゆったりとした呼吸とともに瞑想する
- 最初はあれやこれやと雑念がうかんでくる
- その雑念にとらわれずに瞑想を続ける
- 次第に何事にもとらわれない解放された自由な世界があることに気づく。
- 禅的療法で得たとらわれない自由な世界がある気づきによって、体の症状や悩みへのとらわれも解放されていき、症状が緩和していく。
瞑想をしたからといって、すぐに無心になれるものでもありません。最初のうちは瞑想しながらもついいろんなことを考えてしまいます。
いかんいかん、無心になろう、と思っても気がついたらまたなにか考えている。2回3回と禅的療法で瞑想をしたからといって無心になれるものでもありません。でもそれはそれでよしとして瞑想を続けましょう。
何回、十何回と禅的療法をくり返していくにつれて何事にもとらわれない解放された自由な世界があることに気づくようになります。この感覚にまでたどりつくのはとても難しいこと。禅的療法をくりかえしていくうちに体感できることなので焦らず続けましょう。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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