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自律神経失調症の薬物療法とは? 効果、副作用、進め方について
薬物療法は自律神経失調症においてまず最初におこなわれる治療ではないでしょうか。そんな薬物療法についてわかりやすくお伝えします。
※この記事は医師による監修ではありません。当情報をもとにしたご判断や行動はご自身の責任においてお願いいたします。
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【目次】
薬物療法とは?
自律神経失調症の治療には下の図のように、薬物療法、心理療法、理学療法、生活指導の4種類があります。
薬物療法は薬で症状をやわらげる治療
自律神経失調症では、頭痛、動悸、吐き気、めまい、不眠、下痢といったさまざまな症状があらわれます。この症状が続くと……
- 症状がおさまらないことで不安が大きくなる
- 症状自体がつらくそれがストレスとなる
といったようにストレスがさらに大きくなって症状もさらに悪化する悪循環におちいることも少なくありません。
ですので、薬物療法で症状をやわらげて不安やストレスを取り除くことが大切になってきます。
薬物療法の4種類の薬について
薬物療法では状況に応じて次の4種類の薬が使われることが多いようです。
抗不安剤とは一般的に「弱力精神安定剤(マイナートランキライザー)」として知られている薬のこと。不安をやわらげて筋肉の緊張をほぐし、心と体をリラックスさせるはたらきがあります。
自律神経調整薬は交感神経と副交感神経のバランスを整えるはたらきのあるもの。自律神経末梢作用薬は自律神経の末端部分に作用するはたらきのあるものです。
睡眠導入剤は不眠の症状を解消するためのもの。不眠により生活のリズムがくずれるとストレスが増えてしまいますし「今夜も眠れないかも」という不安が悪循環につながることもあります。
抗うつ剤は抑うつ感、落ち込み、不安感、イライラ感などをおさえるはたらきのあるものです。
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薬物療法に不安を感じない
薬はなるべく飲みたくないという人は多いと思います。副作用への不安もあって処方された通りに飲まない人もいるでしょう。
確かに副作用への不安はあるかもしれません。ただ副作用を心配して処方された通りに飲まないことのデメリットもあるでしょう。
副作用への不安を医師に伝えて相談して納得した上で、医師の指示のもとで進めていきましょう。
インフォームド・コンセントでしっかり納得
インフォームド・コンセントとは病気の治療にあたって、
- 発症した原因はなにか
- 症状の状態はどのくらいか
- どんな治療法があるか
を医師が説明し、患者が治療法を納得して選んだうえで、治療をおこなうこと。
自律神経失調症の治療においては医師と患者との信頼関係がとても大切。インフォームド・コンセントは重要となります。
医師は副作用を最小限にするような薬物療法をおこなうべく薬の種類や組み合わせなどを考えていますが、薬物療法を始めるうえで、副作用など不安に思うことなどしっかりと質問して納得してから始めましょう。
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薬物療法での体の変化は医師に報告しよう
薬物療法をはじめてからは体の変化などを医師に報告しましょう。それによって、調整がおこなわれていきます。
薬物療法をはじめて症状が改善してくると「よくなった」と自分で判断して、薬を減らしたりやめたり生活のリズムを元に戻したりする人がいます。完治したわけではないので、また症状が再発してしまうこともあります。
自律神経失調症は、ストレス・性格・生活パターンなどがからんで起こるもの。その根本原因を変えないかぎり完治することは難しいでしょう。
薬物療法で症状が落ち着いてもそれがゴールではなく、治療のスタート。症状が落ち着いてからは「心理療法」によって薬がなくても大丈夫な状態へと治療は続きます。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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