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赤ちゃん、幼稚園児、小学生のストレスの原因・症状・対策とは?
赤ちゃん(乳児)や幼稚園児や保育園児や小学生にとっては、どんなことがストレスになるのでしょうか?
赤ちゃんから小学生というのはぐんぐんと成長する時期でもあり、生活環境がめまぐるしく変化する時期でもあります。と同時に、ストレスの原因もあらわれる症状も大きく変化します。
そこで、
- 赤ちゃん(乳児:0歳から1歳)
- 幼稚園児・保育園児(1歳から5歳)
- 小学生
にとってのストレスの原因とは? どんな症状が出る? 対策は? について具体的にお伝えします。
ちなみに中学生、高校生、大学生についてはこちらでくわしく紹介しています。
中学生、高校生、大学生のストレスの原因・症状・対策とは?
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【目次】
赤ちゃん(乳児)のストレスの原因・症状・対策とは?
ここでいう「赤ちゃん(乳児)」とは0歳から1歳未満の赤ちゃんのこと。もちろん赤ちゃんもストレスを感じることがあります。
では(1)赤ちゃん(乳児)にとってのストレスの原因にはどんなものがあるの? (2)どんな症状が出るの? (3)ママやパパができる対策は何? についてお伝えします。
(1)赤ちゃん(乳児)のストレスの原因とは?
赤ちゃん(乳児)はどんなことにストレスを感じるのでしょうか。体に関すること、まわりの環境に関すること、感情に関すること、について次のような原因があります。
体に関するストレスの原因
- お腹がすいた
- おしっこしておむつが気持ち悪い
- 背中がかゆい
- 背中に汗をかいて気持ち悪い
- ミルクが熱い
- 抱っこのしかたが悪い
- 眠たいのに眠れない
環境に関するストレスの原因
- 部屋が暑い、寒い
- お風呂が熱い
- 服の着せすぎで暑い
- 布団のかけすぎで暑い
- 生活のリズムがバラバラ
- 知らない人(慣れない人)が家にいる
- 知らない場所に来た(お友達の家、お店、病院、電車など)
生活のリズムとは、起きる時間、ごはんの時間、お散歩の時間、お昼寝の時間、お風呂の時間、夜寝る時間、といったもの。
赤ちゃんも大人も生活のリズムを整えることはストレスケアにとても大切なことです。
じいじ、ばあば、親戚、ママ友など、普段あまり一緒にいない人が家にいることもストレス。とはいえ、いろんな人と一緒にいることにも慣れてきますし、人なつこい性格になるかもしれません。
感情(気持ち)に関するストレスの原因
- ママに抱っこしてほしい
- 自分の気持ちを伝えられない
- 自分の気持ちをママやパパがわかってくれない
- ママがイライラしている、ママが不安になっている
- ママやパパがたくさんストレスを抱えている
- ママとパパの仲が悪い(けんかをしている)
赤ちゃんは自分の気持ちを伝えられず、ただ泣くだけ。「どうして泣いているの?」とママもパパも一生懸命に探しますよね。
何をやっても泣き止まないと気持ちもあせって、ママも泣きたくなったり感情的になったり。
そんな焦りやイライラも赤ちゃんに伝わりますので、どうか少しでもゆったりした気持ちで向き合ってあげてください。
次はストレスによって赤ちゃんに出る症状をお伝えします。
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(2)赤ちゃん(乳児)のストレスの症状とは?
赤ちゃんもストレスが原因でこんな症状が出ることがあります。
- 母乳やミルクを飲まなくなる
- 飲んでも吐いてしまう
- 全身に湿疹がでる
- 下痢や便秘になる
- ウンチに血が混じる
- 夜泣きがひどくなる
- あやしてもあまり笑わなかったり、表情が少なくなる
親のストレスで子供が吐いてしまうことも
育児中のママやパパはストレスや不安がたくさん。赤ちゃんのいる前で育児のグチをこぼしたり、相手に八つ当たりすることもあるでしょう。
軽いグチならいいのですが、激しい怒りは赤ちゃんにとっては相当なストレス。
グチや怒りや八つ当たりで部屋の空気が変わったことも、ママやパパの波長がいつもと違うことも、赤ちゃんはすべて受け止めています。
そのことが原因で吐いてしまうことも。その原因は家族のマイナスのエネルギーです。
特にママの毎日は大変でグチが出るのも当然。そんなママのケアも含めて、赤ちゃんのストレスケアのために家族でできる対策について お伝えします。
(3)赤ちゃんのストレスケアで家族でできる対策とは?
- おむつをこまめにチェック
- 汗をかいていないかチェック
- 服は、やわらかくて、軽くて、ゆったりしたものに
- 部屋の温度は、夏は28度、冬は20度を目安に
- 部屋の湿度は、50%から60%に
- 部屋が明るすぎないように(レースのカーテンなどで調整)
- 部屋や周囲がうるさくないように
- 毎日の生活のリズムを整える
- 抱っこする
- やさしく話しかける
- 腕や足を軽くもんであげる
- おくるみやバスタオルなどで体をくるむ
- 外に出る
まずは環境的なストレスを解消
赤ちゃんの代表的なストレスの原因は「お腹がすいた」と「おむつが気持ち悪い」。そして「汗で気持ちが悪い」、「暑い・寒い」というもの。デリケートな赤ちゃんのためにこまめにチェックしてあげてください。
生活のリズムも大事
生活のリズムはとても大切。ただ赤ちゃんは睡眠時間がこま切れだったりと、リズムを整えるのは難しいもの。できる範囲で、お散歩の時間、お風呂の時間、ごはんの時間、寝る時間などを一定にしてあげましょう。
もちろん「朝7時だから起こそう」というのは赤ちゃんにはストレス。「無理なく自然に」リズムを整える工夫がいいですね。
ママのストレス解消もとても大切
赤ちゃんはママのストレスを敏感に感じ取ります。だからこそ、ママのストレス解消がとても大切!
赤ちゃんと24時間休みなく向き合っているママは相当なストレスと不安をかかえています。ママ友に不安やグチを打ち明けたら「なんだ、ウチだけじゃないのね。」と少しホッと安心できたりします。
家事を手抜きしたり、ばあばを頼ったり。パパがお休みの日には子供の世話を引き受けて、ママが育児から解放される時間をプレゼントしてあげてください。
*-*-*-*
赤ちゃん(0歳から1歳)のストレスの原因、症状、ママやパパができる対策をお伝えしました。環境面からの気配りとともに、ママのストレス解消をサポートしてあげましょう。
次は 幼稚園児・保育園児のストレスの原因・症状・対策について お伝えします。
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幼稚園児・保育園児のストレスの原因・症状・対策
幼稚園や保育園への入園は大きな環境の変化。集団生活は小さな子供にとってプラスの面もあればストレスもあります。
では(1)幼稚園児・保育園児のストレスの原因とは? (2)どんな症状が出るの? (3)対策は? についてお伝えします。
(1)幼稚園児・保育園児のストレスの原因とは?
ずっと家にいた頃はほとんどのことが思い通り。兄弟が多いとそうもいかないでしょうが、一人っ子ならいろんなことが自分の思うがままで自分中心だったでしょう。
しかし幼稚園や保育園にあがるとそうもいきません。「我慢」が必要になり、そのことが原因でストレスを感じるようになります。
そんな幼稚園児や保育園児にとってはどんなことがストレスになるのでしょうか?。
幼稚園・保育園でのストレスの原因
- ママと離れたくない
- 遊びたいおもちゃをお友達にとられた
- もっと遊びたいのに、片づけてお昼ご飯を食べないといけない
- まわりがうるさい
- きらいなお友達がいる
- 先生との関係
- クラス替え
家庭でのストレスの原因
- ママやパパのしつけが厳しい
- ママやパパがほめてくれない
- ママやパパが遊んでくれない
- ママやパパが自分の話をちゃんと聞いてくれない
- 家の中がうるさい(テレビやゲームの音量、家族の話し声)
- テレビやスマートフォンの見すぎ
- ママが下の子ばかりかまっていて寂しい
- 兄弟げんか
- ママとパパがイライラ、仲が悪い
幼稚園や保育園に入園した、年少さんから年中さんになってクラス替えした、といった環境の変化はストレスの原因。でもそれだけではなく、ママやパパが原因になっていることも少なくありません。
では次は 幼稚園児や保育園児はストレスが原因で体や心にどんな症状が出るのか についてお伝えします。
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(2)幼稚園児・保育園児のストレスの症状とは?
幼稚園児や保育園児がストレスが原因であらわれる体と心の症状には、どのようなものがあるでしょうか?
体(健康面)の症状
- 熱が出る
- 吐き気、嘔吐
- 下痢になる
- アトピーやぜんそくの症状が悪くなる
心(精神的)の症状
- 幼稚園や保育園に行きたがらない
- 幼稚園や保育園に着くと、大声で泣く
- お友達とよくケンカする
- ささいなことでも泣き出す、叫ぶ
- 指をしゃぶる、爪をかむ
- チック
- おねしょ
- 夜泣きをする
- ママから離れようとしない
- じっとしていられない
- 集中できない
幼稚園ではいい子でいようと頑張って、家に帰るとその反動がでる子もいます。幼稚園では楽しそうにしているので先生も気づけなかったり。
ママやパパが思っている以上に、繊細な心でたくさんの気遣いをしている子供たち。ストレスが原因で症状が出ることも少なくありません。
そこで次は 幼稚園児・保育園児のストレスへの対策について お伝えします。
(3)幼稚園児・保育園児のストレスへの対策とは?
- 子供の話をちゃんと聞く
- スキンシップ(抱きしめる、背中をさする、手をつなぐ)
- 「いい子」でいなくてもいい時間を作る
- ママとパパが仲良くする
- ママやパパが心配しすぎない
- ママやパパがストレスを抱えない、イライラしない
幼稚園でも家でも 「おりこうさん」でいる子は要注意。自分の感情をがまんし続けていることでストレスが大きくなっているかもしれません。
いろんな遊びをしたりいろんなところで出かけたり。「今日はいつもと違うかも」、「すごく楽しそうじゃない!」という瞬間があったら、その時間をたくさん作ってあげましょう。
体を使う遊びやちょっと怖い遊びで「キャーッ!」「うわぁーっ!」って大声出すことだって立派なストレス解消。子供がためているものを出してあげましょう。
「おウチは安全な空間だよ」
特に3歳頃までは 「おウチの中は安全な空間だよ」 と理解してもらうのは大切なこと。
- 僕は、私は、無条件で愛されている
- 僕は、私は、ただいるだけで愛される存在なんだ
- ここは僕らしく、私らしくふるまっても大丈夫な場所
親の行動をもってこれを伝えることは、幼稚園児、保育園児の「今のストレス」を解消するだけにとどまりません。
「私は愛される存在」「私は自分らしくして大丈夫」と心に植えつけると、大人になった時に最後の最後でふんばれる原動力になります。
そして愛されることを知っているからこそ人を愛することができるのですね。
では次は 小学生のストレスの原因・症状・対策について お伝えします。
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小学生のストレスの原因・症状・対策
小学生に進学すると環境も大きく変化します。子供たちだけで学校へ向かうこと、遊び中心から勉強中心への変化、1時間目、2時間目というリズム、45分間もイスに座り続けなければいけない苦痛、などなど。
では(1)小学生にとってのストレスの原因とは? (2)どんな症状が出るの? (3)対策とは? についてお伝えします。
(1)小学生のストレスの原因とは?
小学生、特に新一年生は、幼稚園などでの生活からの大きな変化でストレスを感じやすくなります。
2年生、3年生と進級していけば、学校だけでなく地域のサッカークラブなど社会生活も増えていきますし、能力の差もひらいてくる時期です。
小学校でのストレスの原因
- 重たいランドセルを毎日背負うこと
- ママのいない通学の道のり
- 電車に乗っての通学
- 45分間イスに座り続ける授業
- 友達や先生との関係
- いじめ
- 勉強やスポーツの成績
- 学校行事 (運動会、遠足、合宿など)
- 給食 (食べ物の好き嫌い)
- クラス替え、転校
- 卒業
遊ぶ生活から団体生活の中で勉強や運動を頑張る生活への変化。特に低学年のお子さんは、慣れない環境でストレスを感じていることでしょう。
家庭でのストレスの原因
- 勉強に運動に塾にと忙しい毎日
- 遊ぶ時間が少ないこと
- ほかの子の比較
- ほめられることが少なくなる
- 苦手なことで叱られる
- パパとママの不仲
- パパやママが話を聞いてくれない
- パパやママとの関係
- パパやママの教育方針
- 共働きなどで親がいない時間が多い
学校、塾、サッカーなどのクラブ、習い事、宿題と、小学生も忙しい毎日。そんな中で「早く食べなさい」「お風呂入って」「宿題やった?」などは酷。家庭が「安心できる場所」ではなくなります。
そのほかのストレスの原因
- 学童保育でいろんな年の子供と一緒にいること
- 習い事ばかりさせられる (習い事がイヤだ、友達と遊ぶ時間がない)
- 練習してもレギュラーになれない (サッカークラブなど)
小学生も高学年には友達との人間関係のストレスも増えていきますし、「塾よりサッカーがしたい!」など子供本人と親との考えの違いによるストレスもあるでしょう。
では次は 小学生のストレスの症状について お伝えします。
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(2)小学生のストレスの症状とは?
小学生の体の症状
- 吐き気、嘔吐
- お腹が痛い
- 便秘や下痢
- 頭痛や発熱
- アトピーやぜんそくが悪化する
- 過呼吸(過換気症候群)
小学生の精神的な症状
- いつもイライラ、不機嫌
- やる気がない、落ち込みがち
- おねしょ
- チック(まぶたがピクピク、頻繁なまばたきなど)
- どもり
小学生の行動面の症状
- 集中力がない、落ち着きがない
- 爪かみ
- 歯ぎしりをする(眠っている時)
- 兄弟やお友達とケンカする
- 反抗期のように親につっかかる
- うそをつく
- 自分の髪の毛を抜く
小学生のころから成績だけを重視する環境に育つと、大人になってその影響があらわれます。仕事で業績不振になると「自分は存在価値がない」と悩んだり、仕事に強いプレッシャーとストレスを感じる傾向があります。
では、小学生のストレスへの対策について 紹介します。
(3)小学生のストレスへの対策とは?
小学生のお子さんがストレスをためないためにはどんな対策があるでしょうか?
- 家では何でも話せる雰囲気を
- 子供の話をじっくりと聞く、スキンシップをする
- 家族で旅行する、スポーツをする
- 友達とおもいきり遊ぶ
- スポーツをする
- パパとママが仲良くする
- パパとママがイライラしないようにする
解決法を探すより、話をしっかり聞くこと
まずお子さんの話を「聞くこと」が大切。ママもパパも忙しいでしょうが、お子さんの話をしっかり聞くだけでお子さんは重要感と愛情を感じることができます。
ママやパパのイライラや不安は子供にうつる
子供はママやパパのイライラ・ストレス・不安といった感情を敏感に感じ取ります。ママとパパのケンカはその最たるもの。
お子さんが、食欲がない、食べても吐いてしまう、落ち着かない、夜中に起きる、などはママとパパに問題があるのかも。ご自身のストレスケアを上手にすることが、お子さんの気持ちの安定につながります。
パパやママとのスキンシップも大切
特に低学年のお子さんはスキンシップでストレスがとてもやわらぐもの。「おかえりー!」って言いながらギューと抱きしめたり、ひざに抱っこしながら一緒に本を読んだり。
スキンシップの多い子供はママやパパの愛情が蓄積されて自立心がめばえる、と言われています。愛情をもってお子さんとスキンシップしてくださいね。
※参考サイト:国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」、厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレス」
以上、赤ちゃん(乳児)、幼稚園児・保育園児、そして小学生について、ストレスの原因・症状・対策をお伝えしました。
成長とともに生活環境もストレス環境も大きく変化することがおわかりいただけたと思います。
小学生までは親と子の結びつきが強い時期。お子さんの心配事などお母さんもお父さんもストレスが多い時期でしょう。
お子さんだけでなく、親御さんご自身もストレスをためないように気をつけてくださいね。
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疲れがとれない、体が重たい、いまひとつ調子が……というあなた、体が固くなっていませんか?
不調を解消するには体をほぐすことが大切!そこですばやく簡単にゆるめる方法をご紹介します。
ゆるめて軽い体になる方法とは? >>
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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