自律神経とは

自律神経と脳

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自律神経と脳との関係

脳のしくみ

私たちの体をコントロールしている司令塔は『脳』です。自律神経も、脳によってコントロールされています。

脳を大きくわけると、三層構造になっています。

  • 一番外側・・・「大脳新皮質」
  • その内側・・・「大脳辺縁系」
  • 一番中心・・・「視床下部」

という構造になっています。

では、外側の脳「大脳新皮質」から、そのはたらきを見てみましょう。

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大脳新皮質 : 精神活動をつかさどる「知性の脳」

物事を知覚したり、刺激やショックを記憶したり、いろんな経験を蓄積して、考えて判断したり、計画を立てて行動したり。

人間特有の高度な精神活動をつかさどる部分です。知性や理性はここで生み出されます。

大脳辺縁系 : 生命活動をつかさどる「情動脳」

食欲、睡眠欲などの本能的欲求や、生理的な快・不快や、怒り、恐れ、驚きなどの感情(情動)で反応するはたらきがあります。

ここは人類の初段階でつくられた部分。生きていく上で不可欠な生命活動を担当しています。

視床下部 : 自律神経を支配するコントロールセンター

視床下部は、「情動脳」大脳辺縁系の影響を強く受けていて、大脳辺縁系で生じた欲求や情動に応じて、交感神経と副交感神経をコントロールしています。

たとえば・・・

ドライブをしていたら子供が急に飛び出してきた!

ビックリする (情動脳である「大脳辺縁系」に「驚き」が生じる)

「視床下部」が交感神経を興奮させる

心臓をバクバクさせて全身に一気に血液を流して、この状況にすぐ対応するために全身を瞬時に反応させる準備をする

急ブレーキをふむ、ハンドルを切る

この時は、心臓はかなりバクバクしているでしょう。呼吸もかなり浅く、呼吸することすら忘れているくらいかもしれません。そして・・・

急いで車から降りて、どうなったか確認する

子供は転んでいるけど、車にはぶつからずに済んで、ケガもしていないことがわかった

「よかったぁーっ!」と安心。ふぅーっと深く息を吐く

バクバクしていた心臓も少しずつおさまってくる

ブルブル震えていた手も足も落ち着いてくる

極度の交感神経の状態から、平静へと戻っていく

このように感情の変化は自律神経に直結し、それがまた、心臓がバクバクしたり、手足がガクガク震えたりといった「体の変化」へと直結しているのです。

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大脳辺縁系へのストレスも自律神経を左右する

子供の飛び出しにビックリした時のように、ビックリしたできごと、うれしいできごと、といった刺激だけでなく、大脳辺縁系がストレスを感じた時にも、自律神経に影響を及ぼします。

大脳辺縁系は「感情の脳」。イヤな気分になったり、つらい気持ちになったり。仕事での責任やプレッシャー、人間関係、子供の心配、家族の介護など、身体的にも精神的にもあらゆるストレスが、感情の脳である大脳辺縁系に影響をあたえます。

それが視床下部に影響して、自律神経のバランスの乱れを引き起こすのです。

適度なストレスならいいのですが、あまりにもストレスが多いと、体にも心にも不調があらわれます。

そこで、脳のストレスをできるかぎり少なくする方法をご紹介します。

脳のストレスを軽くする方法

1.呼吸法 -座っておこなう呼吸法-

仕事の合い間、電車での移動中、ちょっとお茶している時など、外出先でも手軽にできる呼吸法です。

  • イスに腰かけます。肩・お腹の力を抜きましょう。うまく力が抜けないときは、ギューッと肩に力を入れて「ストンッ」と力を抜いてみましょう。なんどかくり返すうちに力が抜けていきます。
  • 目を軽く閉じます。そして、おへそから10センチほど下のところに片手をあてます(ここが丹田と呼ばれる場所です)。
  • 口からフーッと長く息を吐きながら、手で押さえている部分を徐々にへこませましょう。十分に息を吐いたら、へこませた部分をスーッと自然な状態に戻します。
  • 次に、鼻から息を吸います。さきほどへこませた部分を、こんどはゆっくりとふくらませながら、鼻から息を吸っていきます。
  • 1から4を何回かくり返しましょう。

2.呼吸法 -寝転がっておこなう呼吸法-

  • 手足は少し開いた状態で寝転がります。
  • 体のチカラを抜きます。抜けないときは、手足をブラブラバタバタと動かしましょう。
  • まずは、鼻から息を吸いながらお腹をふくらませます(腹式呼吸)。深くたくさん息を吸いましょう。
  • 限界までお腹がふくらんだと思ったら、今度は息を吐きます。お腹をへこませながら、お腹がぺちゃんこになるまで口から細く息を吐ききりましょう。
  • 吐ききったら、急いで無理に息を吸う必要はありません。力を抜いてラクにしましょう。(息を止めるということではなく、自然な状態に戻りましょう)
  • 1から5を何回かくりかえしてください。

姿勢を正しくする

重心をどこに置くか、というのも脳が調整をしている部分。姿勢が悪い人はそれだけ脳の負担が大きくなっています。

ちなみに、うつむいて作業をしているのも悪影響をおよぼします。デスクワークなどでパソコンとにらめっこをしている人は、首を突き出してパソコン画面とにらみ合っている人も多いですから注意しましょう。

歩き方に気をつける

歩き方によっても、脳がストレスだと識別することがあります。

猫背で歩いている人は、頭の重さを骨で支えるのではなく、首の筋肉で支えています。首がこって疲れるだけでなく、神経伝達も圧迫しかねません。

また最近多いのは、靴底が外側からすりへっていく人。

このような人は、地面を親指で蹴るのではなく、薬指や小指で地面を蹴っています。歩くときに正しい重心移動ができていないので、筋肉に余計な負担がかかったり、0脚の原因になったり、ヒザ痛の原因になったり、腰痛の原因になったり。

親指で地面をける歩き方をしていれば、脳にもいい刺激があたえられて活性化します。ぜひ気をつけましょう。

自律神経を整える方法(食べ物・入浴法・眠り方・運動など)>>

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