HOME > 自律神経失調症の治療 > 脚本分析
脚本分析
脚本分析とは、自律神経失調症の心理療法でおこなわれる「交流分析」の中の1つの方法。自分のポリシーが自律神経失調症の原因のひとつであるという考えに基づく心理療法です。
そこで、脚本分析とはなにか?どんな方法なのか?などについてお伝えします。
※この記事は医師による監修ではありません。当情報をもとにしたご判断や行動はご自身の責任においてお願いいたします。
【目次】
脚本分析とは?
脚本分析とは、自律神経失調症の心理療法でおこなわれる「交流分析」の中の1つの方法です。(精神分析的アプローチ)
脚本分析とは、人生の中で作られた自分の「ポリシー(脚本)」が自律神経失調症の原因の1つであると考えて、好ましくない「脚本」を健全なものに変えていく治療方法です。
脚本分析でいう「脚本」とは?
脚本分析には「人の一生を1つのドラマと考え、誰もが自分の人生の“脚本”をもっている」 というとらえ方があります。ここでいう「脚本」とは“親から受けついだ価値観”や“無意識に受けてきた禁止令”などがベースとなって作られたもののことをいいます。生き方や行動のしかたの基準となっているものです。
- 「迷ったら“楽しい”道を選ぶんだよ」といつも親から言われるか
- 「迷ったら“厳しい”道を選びなさい」といつも親から言われるか
生き方や行動のしかたは、ずいぶん変わってきますよね。
“厳しい道を”といつも言われてきた人の場合は「つねに困難に立ち向かわなければならない」、「人に甘えてはいけない」、という“脚本”ができあがってしまうでしょう。
脚本がマイナスにはたらくことがある
脚本がマイナスにはたらいて、自律神経失調症の原因になることがあります。
「強く生きなさい。自分で解決しなさい。」と親から言われてきた人は、人に頼ることができない、自分ひとりで抱え込んでしまう、という性格になるかもしれません。そのせいで心も体も疲れきってしまう人もいるでしょう。
脚本(ポリシー・生き方)を変えることはなかなかできません。頭でわかっていても、人に頼ることができず自分で抱え込むことをくりかえす傾向があるでしょう。また、そういった脚本ができあがっていることを自覚しないで、くりかえしてしまうこともあります。そこで・・・
脚本分析の目的
脚本分析の目的は、脚本を変えてマイナスを取り除くこと。
脚本分析での治療は、「こうであるべき」「こうではいけない」といった、心の奥深くにある“脚本・禁止令”に気づいてもらうことから始めます。
そして、自分が「完璧・完全である必要はない」ことを理解してもらい、好ましくない脚本を健全な脚本に書きかえて、健康的で健全な生き方ができるようにするのが脚本分析の目的です。