フォーカシングとは

治療

フォーカシング

トップ > 治療 > 心理療法 > フォーカシング

フォーカシングとは?

フォーカシングとは、アメリカの臨床心理学者であるユージン・ジェンドリン氏が考案した心理学的セラピー(心理療法)です。フォーカシングは自律神経失調症やうつ病の心理療法の一環として使われますが、一般的なセラピーとして自分自身をより深く知るためにも用いられています。

自律神経失調症の心理療法でのフォーカシングは、偏頭痛や胃の不快感といった体の感覚・症状にフォーカスを合わせて、心と体のバランスをとりながら原因を見つけていきます。(心理療法の中の精神分析的アプローチ)

心理療法

フォーカシングは少しわかりにくいので、例をあげながら説明していきます。

※この記事は医師による監修ではありません。当情報をもとにしたご判断や行動はご自身の責任においてお願いいたします。

スポンサーリンク

フォーカシングの例

ストレスで胃がキリキリと痛くなったり。スピーチの前は緊張で足がガタガタふるえたり。心配事があると食欲がなくなったり。

心と体は密接につながっていますよね?

腹痛

「今日の営業会議は気が重いなぁ。イヤだなぁ。」と思うと胃が痛くなりますし、「今日はPTAで苦手な○○さんと一緒かぁ。」と思うとおなかが痛くなります。

でも、その営業会議やPTAが終わったら・・・?胃の痛みはとたんに消えるのではないでしょうか。

おなかが痛い原因はおなかではなく「気が重い営業会議」であり「苦手な○○さん」であることはご承知のとおり。そこには「おなかを痛くさせる理由」があります。

  • なぜ営業会議が気が重いと感じるのか?
  • なぜ〇〇さんが苦手なのか?

フォーカシングは、「体の感覚」「症状」を認めて、その原因を見つめることで心の奥深くにある自分自身の声に耳を傾けるものです。

心理療法におけるフォーカシング

自律神経失調症の症状のほとんどは体にあらわれます。偏頭痛、耳鳴り、疲れ、動悸、ほてり、微熱、便秘や下痢など。しかしその原因は体だけでなく、心にこそ大きな原因があると考えます。

見たもの、聞いたもの、といった人間の記憶は意外とあいまいで、実際には間違えて記憶していることも珍しくありません。

でも、体が受けた感覚は正直で正確。体の奥深くにしっかり記憶されています。○○さんと話すときはいつも顔がほてって汗が出る、とか、○○のことを考えると体が重たくなって首や肩がガチガチになる、といった記憶ですね。

そこで、心理療法でのフォーカシングは、偏頭痛やほてりや動悸といった体の症状がある時に、過去に同じような症状(感覚)を感じたシーンを思い出すようにします。そして、どうしてその症状があらわれたのかを考えて、原因をみつけて、患者さん自身で問題を解決できるきっかけをあたえることが、フォーカシングの目的です。

ではフォーカシングの具体的な進め方についてお伝えします。

スポンサーリンク

フォーカシングの進め方

フォーカシングは、医師やカウンセラーと患者さんが一緒になっておこないます。

  • ゆったりとイスに座り、目を閉じる
  • 感じている体の症状に集中して、体の感覚をとぎすます。
  • 医師が患者さんに「過去にも今と同じような症状・感覚がありましたか?」と問いかける
  • 患者さんは、その体の感覚の記憶をたどっていく
  • その記憶をもとにその時の状況を一緒に分析して、原因を明らかにする
  • 患者さん自身が問題の解決法、つまり改善する方法を見つけていく
多汗

フォーカシングの進め方を具体的に説明すると・・・

例えば今、ほてりや多汗を感じているとします。同じようにほてりや多汗を感じたのはどんな時だったかを思い出していきます。

  • 誰と一緒にいたのか
  • 何をしている時か
  • どんな気持ちだったか
  • どんな不安や恐れがあったか
  • ほてりや多汗以外にどんな症状を感じたか

上司と一緒にいる時。仕事の成果が良くないことを責められる。自分がデキない人間であると思われる。上司だけでなくまわりの仲間にもそう思われる。自分では仕事ができるつもりだったのに、実はデキない人間なのかもしれない。上司や仲間から信頼されなくなったらどうしよう。会社をクビになったらどうしよう。

このようにフォーカシングでは、症状があらわれた時はどんな状況でどんな感情がわいていたのかを見つめなおすことを通して、どうしたらその問題を解決することができるのか、を医師やカウンセラーと一緒に分析しながら、患者本人が気づくようにしていくものです。

スポンサーリンク

▼関連記事