痛みの原因は自律神経!?痛みの出る場所と4つの解消法をご紹介!

痛みを感じる女性

「どうしてここが痛むんだろう?」と感じることはありませんか?

自律神経の乱れが原因となって体のいろいろな場所に痛みを感じることがあります。

心当たりがない痛みは自律神経の乱れが原因かもしれません。

「私は頭が痛い」「私は肩に痛みを感じる」といった個人差もあるでしょう。「この前までは肩が痛かったのに最近は腰が痛い」と痛みがあらわれる場所が変わっていくこともあるようです。

では、自律神経の乱れでなぜ痛みが出るの?痛みが出やすい場所はどこ?ふだんの生活でできる4つの解消法は? などについてわかりやすくお伝えします。

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【目次】

なぜ痛みの症状が出るの?

自律神経の乱れから体が痛いと感じる原因として考えられるのが、『交感神経』が異常に高まってしまうこと。

交感神経は、活動している時、興奮している時、緊張している時、ストレスを感じている時などに優位になる神経です。

自律神経のバランス

交感神経は、ストレスに打ち勝つ精神状態を保つためには必要不可欠。とはいえ、はたらきすぎるということは、体が休まることなくずっと活動状態・興奮状態にある、ということになります。

人間休まなければ体力や気力を回復することはできません。精神的にも身体的にも休息をとることは非常に大切なこと。

でも交感神経ばかりはたらきすぎていつも張りつめた状態になってしまうと、副交感神経(休息・回復・リラックスの神経)が十分にはたらけなくなってしまうので、体を休めることができません。

  • 「明日のプレゼンがうまくできるか心配で……」
  • 「明日のPTAであの人と合うのがイヤだなぁ」
  • 「明日の営業会議で何を言われるのか、ゆううつ……」

こんなストレスを感じている日は、なかなか寝つけませんよね?眠れても夜中に何度も起きたり、心臓がバクバクしていたり、目覚めが悪くて朝から体が重たかったり。

一日のなかでもっとも体を回復するはずの「睡眠中の時間」ですら交感神経が高ぶっていて、副交感神経がぜんぜんはたらけない。これでは体の回復は進みません。

痛みの原因は自律神経の乱れ

副交感神経がちゃんとはたらいていれば、痛みを感じる前に回復できるでしょう。

しかしストレスが多くて副交感神経が十分はたらけないと、あまり回復が進まないまま朝をむかえて、また次の朝へ、また次の朝へ。

このようにダメージが蓄積して痛みになって、いつも頭が痛む、肩の痛みに悩むという状態になるのです。

交感神経と副交感神経についてはこちらでくわしく紹介しています。
交感神経と副交感神経のしくみとはたらき-バランスが乱れる原因は?

では、具体的にどんな場所に痛みを感じるケースが多いのでしょうか?

痛みの出やすい場所と痛み方

自律神経からくる痛みを感じやすいおもな場所や痛み方をご紹介します。

肩の痛みは次のような症状が多いです。

  • ずっと肩が重たい
  • ズーンとするような痛み
  • 肩の奥深くがしくしく痛む
  • 肩がバリバリにこっている
  • 首・肩・背中がガチガチに張っている
  • 肩の痛みがあまりに強くて夜眠れない
  • 眠っていても、肩の痛みで目が覚めて眠れなくなる

背中の痛みについてはこちらでくわしく紹介しています。
背中の痛みの原因は自律神経!?その症状と5つの解消法とは?

腰の痛みの場合はどのようなものでしょうか?

  • 激痛ではなく、にぶい痛みがずっと続く
  • 重労働をしたわけでもないのに腰が痛い
  • 腰に負担のかかる姿勢を続けたわけでもないのに腰が痛い
  • 朝起きたときはいつも腰が痛い
  • いつもと同じ生活なのに、腰痛がひどくなることがある

最近では「腰痛の大きな原因の1つはストレス」と言われるようになりました。

ストレスが多い
→ いつも交感神経が高まっている
→ 体の回復が進まずに痛みとなってあらわれる

ちなみに私個人的には、ストレスからくる痛みは腰痛だけでなく、あらゆる場所にあらわれてもおかしくない、と考えています。

このほか関節も痛みが出やすい場所のひとつですね。

関節痛の5つの原因と解消法はこちらでくわしく紹介しています。
関節痛も自律神経の乱れ!?関節痛の5つの原因と解消法とは?

頭痛は、交感神経の高ぶりによって脳が常にはたらいていることが原因となっている可能性が高いです。

  • 徹夜明けに感じるような頭がぐらぐらするような痛み
  • 頭の片方がズキズキ痛む偏頭痛のような痛み
  • 後頭部がしめつけられるような痛み

後頭部の痛みは筋肉や脳が緊張状態にあることから起こるケースが多いもの。緊張がほぐれたりマッサージなどで体をほぐしてもらうと、頭痛も消えていく傾向にあります。

筋肉の緊張が続くことで起こる筋緊張性頭痛についてはこちらでくわしく紹介しています。
筋緊張性頭痛ってどんな症状?その原因と対策とは?

以上、おもな痛みの出る場所と痛み方について紹介しました。

次は痛みの解消法として毎日の生活でできる4つの方法を紹介します。

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ふだんの生活でできる4つの解消法

痛みの解消法。それは『力を抜く』ということ。力を抜くというのは交感神経を静めることにつながります。

精神的なストレスや運動不足・睡眠不足・多忙な仕事などが原因となって、交感神経がはたらき過ぎて副交感神経が弱ってしまうことで、自律神経が乱れます。

なので交感神経を静めることがもっとも根本的な解決につながるのですね。

とはいっても「痛みをやわらげるためにチカラを抜きましょう」「リラックスしましょう」と言われても「ストレスの多い毎日でどうやったらリラックスできるの?」と思われる人も多いでしょう。

そこで効果的な4つの方法をご紹介します。

(1)深い呼吸

深呼吸する女性

一番手軽なのは『深い呼吸』。息を吐く時は副交感神経が優位になって、自然とチカラが抜けてきます

忙しくてストレスも多い現代人は、無意識のうちに呼吸が浅くなって猫背になっています。そこで2回でも3回でもいいのでゆっくりと深呼吸をしてみましょう。

鼻からゆっくりと息を吸って、口からゆっくりと息を吐く。息を吐く時は「2メートル前にあるろうそくの火を吹き消すイメージ」でゆっくりと。4秒で息を吸って8秒かけて息を吐く、といった感じですね。

4秒や8秒というのはひとつの目安。息を吸うときよりも吐くときに時間をかけることが副交感神経を優位にするポイントです。

※参考サイト:NHK健康チャンネル「1分でできる腹式呼吸」、「厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレス

姉妹サイトですが呼吸法の効果的なやり方をわかりやすく紹介しています。
自律神経を整えるかんたん呼吸法でストレスからあなたを守る!

(2)お風呂でゆったり

お風呂に入る女性

お風呂の時間は、睡眠の次に副交感神経がしっかりはたらく絶好のタイミング。シャワーだけで済ますのはNG。交感神経を優位にしてしまいます。ゆったりと湯船につかりましょう。

お湯の温度は41℃。とはいえこれも目安にすぎません。あなたがのんびり気持ちよく湯船につかれる温度に設定しましょう。

また湯船につかるのが効果的とはいえ、ムリして長時間湯船につかるのは逆効果。のぼせると副交感神経から交感神経へ切りかわってしまいます。

あくまでも基準は「あなたが気持ちいいと感じる程度」。お湯の温度も、湯船につかる時間も、あなたが「あー、気持ちいいー!」と感じるようにお風呂に入れば、体の痛みもやわらいでいくでしょう。

副交感神経を優位にするお風呂の入り方についてはこちらでくわしく紹介しています。
副交感神経を優位にするお風呂の入り方とは?湯温、湯船につかる時間など

(3)体をストレッチ

ストレッチする女性

ストレッチといっても本格的にしなくて大丈夫。伸びをしたり、首を回したり、肩を上げ下げしたり。ゆっくりと呼吸をしながら体を動かすだけでも痛みをやわらげる効果があります。

パソコン仕事をしている人も家事をしている人も、日常生活の動きには「かたより」があります。

今日、腕をぐるんぐるんとまわしましたか? おもいきり足を開きましたか? 体を大きくまわしましたか?

動かしていない筋肉や動かしていない関節はどうしても固まりがち。そこを意識して軽く動かしたりストレッチしてみましょう。筋肉や関節がほぐれますし、なによりも気持ちがいいですよ。

※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレッチングの効果」、「ストレッチングの実際

姉妹サイトにてストレッチのやり方をくわしく紹介しています。
自律神経を整えるストレッチ-心身の緊張をときほぐして軽い体へ!

(4)体をほぐす

マッサージを受ける女性

交感神経が高まっていると、全身の筋肉が固くなります。

自律神経失調症でなくてもストレスの多い人はいつも体全体がガチガチに固くなっているもの。これでは体の流れが悪くなっているので、栄養も酸素も行き届きません。

マッサージされると眠たくなる(=副交感神経になる)ように、体をほぐすことは副交感神経を優位にする最適な方法と感じています。

とはいえ、マッサージや整体に毎日通うわけにはいきません。そこで……

自分でこまめに体をほぐそう

ふだんの生活の中で自分でこまめに体をほぐすのが一番です。

41度くらいの湯船にゆったりとつかる。お風呂あがりや寝る前にストレッチをする。

家事や仕事の合い間に首・肩・腕をまわす。自分で体をもみほぐす。散歩などの軽い運動もいいですね。

ほかにも自分でしっかりとほぐす方法があります。自宅で簡単。時間もかけずにできるので試してみてください。

深くほぐして体を軽やかにするには >>

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執筆者
この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊

1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で17年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら

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