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自律神経失調症と妊娠

妊娠してかわいい子宝に恵まれたい、と望む女性は多いことでしょう。しかしご自身の体に不調を感じていたり、薬を飲んでいる場合には、

  • 「この体の状態で妊娠できるかしら?」
  • 「薬がお腹の赤ちゃんに影響しないかしら?」
  • 「不調をかかえて育児ができるか心配で・・・」

と不安を感じる方も少なくないでしょう。

そこで、自律神経失調症でも妊娠できる? お腹の赤ちゃんに影響の少ない治療法は? 妊娠へのリスクは? 生活の中で気をつけることは? などについて、くわしくお伝えします。

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【目次】

妊娠できる?

自律神経失調症だからといって、妊娠できないわけでも、妊娠してはいけないわけでもありません。

「自律神経失調症」というと大きな病気ととらえがちですよね? でも、ストレスの多い現代社会。疲れがとれない、よく眠れない、体がガチガチ、だる重たい、冷える、ほてるなど、多かれ少なかれほとんどの人が自律神経の乱れからくる不調を感じているのではないでしょうか?

ですので、まずは過度に不安にならないこと。といっても不安に感じるのは仕方ありません。その思いをすべて担当医に聞いてもらって、一緒に改善に取り組みましょう。

妊娠しにくい傾向はある?

若干ではありますが、妊娠しにくくなる傾向がないとは言えないようです。ホルモン分泌の影響、冷えの影響などです。

ホルモン分泌の影響

妊娠するために大切となってくる女性ホルモンの代表格は、『エストロゲン』と『黄体ホルモン』の2つ。この2つのホルモンは、脳の中心にある 『下垂体』 と呼ばれる部分で分泌されています。

ホルモンの分泌をつかさどるとても重要な場所である下垂体。体のなかをめぐるホルモン分泌を最適な量に調整する役割があります。

■エストロゲン

卵胞で分泌されているホルモン。子宮筋のはたらきを上昇させたり、子宮の収縮を防いでくれるはたらきをしてくれます。エストロゲンがきちんと分泌されることによって、子宮は妊娠するのに最適な状態になります。

■黄体ホルモン

受精卵が子宮に着床しやすくしてくれるはたらきがあります。そしてエストロゲンとは反対に、子宮筋のはたらきをおさえて、着床した受精卵がスクスクと成長しやすくしてくれます。

自律神経はそんな女性ホルモンの分泌に、多大な影響を及ぼします。

自律神経失調症の人は交感神経が興奮していることが多いために、女性ホルモンの分泌がおさえられてしまう傾向があります。女性ホルモンの分泌量にも乱れが生じて、生理痛、生理不順、無月経、無排卵までも引き起こしてしまう可能性が高くなるのです。

冷えの影響

交感神経が優位な状態では血流が悪くなっているので、冷えやすくなります。手や足が冷えている、太ももやお腹が冷えている、と感じている人も少なくないでしょう。

問題なのは、子宮が冷えてしまうこと。

妊娠するためには体を温めることが大切。もちろんご存知だと思います。長めの靴下を履いたり、ひざかけを常備したり、温かいものを飲んだり、とみなさん気を配っていることでしょう。

しかし慢性的に交感神経が優位な状態では、いつも筋肉が固くなっていて血流が悪く、体も冷えやすくなります。この冷えが妊娠しにくくしてしまいます。

このように、ホルモン分泌の影響や冷えの影響によって、すこしではありますが妊娠しにくい状態にあるかもしれません。

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お腹の赤ちゃんに影響の少ない治療法は?

どんな治療法を選ぶか、も大切。ここで重要なのは、

「妊娠したので、治療法を相談させてください」

ではなく、

「妊娠したいと考えているので、治療法を相談させてください」

です。

一番こわいのは、お腹の赤ちゃんへの「薬の影響」。

妊娠がわかってから薬をやめる、のでは遅いのです。妊娠がわかるのは、妊娠してから2ヶ月後、3ヶ月後の話。まだ妊娠していることに気づかない時に飲んでいた薬が、赤ちゃんに影響することがあるのです。

妊娠してから担当医に相談するのではなく、今はまだ妊娠していないけど妊娠したいと考えている時から担当医にきちんと相談して、治療法を選んでいくことが大切です。

薬の成分自体がお腹の赤ちゃんに影響することもあるでしょう。また西洋医学の薬は 「化学物質」 。体を冷やす傾向があります。薬が体を冷やして妊娠しにくくなる、ということもあります。

自律神経失調症の治療法は、薬によるものだけではありません。認知行動療法や自律訓練法といった心理療法もありますし、指圧や鍼灸などの理学療法もあります。食べ物、運動、入浴、呼吸といった毎日の生活のなかでできる改善法もあります。

お腹の赤ちゃんへの影響を避けるだけでなく、妊娠しにくくならないためにも、担当医と相談して治療法を選んでいきましょう。

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妊娠するとどんなリスクがあるの?

薬を飲んでいる状態での妊娠は、お腹の赤ちゃんへの影響が一番のリスク。というより、赤ちゃんがいるのに薬を飲む妊婦さんは、まずいないでしょう。ここで言うリスクは、

  • 妊娠に気づいていない間(妊娠2ヶ月までの間など)に飲んでいた薬の影響
  • 妊娠する直前に飲んでいた薬の影響

という意味です。

自然妊娠の場合は、妊娠した瞬間をご自身が気づくことはありません。生理がこないなどの兆候から産婦人科を受診してはじめて、「おめでたです。2ヶ月ですね」となります。この2ヶ月間に飲んでいた薬がお腹の赤ちゃんに影響します。

また、妊娠2ヶ月ですね、と診断された時に、「今は飲んでいないけど、3ヶ月前までは薬を飲んでいたわ」という場合も、少なからずお腹の赤ちゃんに影響があるかもしれません。

そこで大切なのが、さきほどお伝えしたように、

「妊娠したいと考えているので、治療法を相談させてください」

ということ。早い話が、薬を使わない治療法に変える、ということです。

今現在、薬による治療法をメインに進めていて、それで改善が見られているとした場合、薬をやめることで症状があらわれる可能性があります。

その不安はあるでしょうが、ほかにも、自律訓練法や認知行動療法などの心理療法、指圧やツボや鍼灸などの理学療法、食生活や運動や睡眠など生活習慣を見直すことなど、改善するための方法はいくらでもあります。医師と相談しながらこのような治療法にシフトして改善をめざしていきましょう。

なお私見ですが、「この薬は赤ちゃんには影響ないから妊娠していても大丈夫ですよ」という医師もいるかもしれませんが、うのみにはしないでください。

薬を飲むか飲まないかの最終判断は医師ではなくあなたです。お腹の赤ちゃんにかならず悪影響がある、とは言いませんが、うのみにすることなくあなた自身もいろいろと調べた上で薬と向き合いましょう。

では次に、毎日の生活で気をつけることについて紹介します。

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毎日の生活で気をつけることは?

妊娠して健康な赤ちゃんを産むためには、ママであるあなたが健康であることが一番大切。そのためには、心身ともに健康的な生活を送ることが大前提です。

生活のリズムを整えよう。早寝早起き、三度の食事。

まずは、生活のリズムを規則正しくしましょう。早寝早起きと三度の食事から。いきなりは無理でも、「朝は7時に起きよう」、「朝ご飯は7時30分に食べよう」、「夜は11時には布団に入ろう」など、できることから始めましょう。

早起きすれば寝る時間も自然と早くなります。朝ご飯の時間を決めれば、お昼にお腹のすく時間もそろってきます。

バランスのよい食生活

食べることは副交感神経の活性化につながります。でもその度合いは 「何を食べるか」 で変わってきます。キノコ類や海藻や野菜などの食物繊維の多いもの、お酢を使った酸っぱいもの、唐辛子やキムチなどの辛いもの、などがおすすめです。

食品添加物や残留農薬は体にとってストレスに。市販のパン、スナック菓子、お弁当、清涼飲料水などはなるべく控えましょう。

軽い運動

ウォーキング、ジョギングなどの軽い運動も効果的。かたかった筋肉がほぐれて血行がよくなりますし、体温もあがって体の回復が促進されます。タッタッタッタッ、という反復運動は 「快感ホルモン」 を分泌させてくれるので、ストレス解消にもつながります。

まずは近所の散歩から。無理なくできる範囲で、そしてなにより 「気持ちいいなぁ」 と感じる程度の軽い運動を取り入れてみてください。

心身ともにリラックス

自律神経失調症の方は、あまりにストレスが多くてリラックスが少なすぎ。ゆったりと湯船につかったり、間接照明の中で音楽を聴いたり、友達とお茶しながらおしゃべりしたり。好きなこと、楽しいことに時間を使って、気分をリラックスさせましょう。

マッサージを受けて体をほぐしてもらうのも効果的。ストレッチしたり自分で体をもみほぐすのもいいですね。気持ちいい、楽しい、と思える時間を増やしてあげることで、昼間のストレスも軽くなりますし、夜の眠りも深くなります。

このように、毎日の過ごし方を気をつけていけば、自律神経も整い、体の回復も進み、妊娠するために大切な女性ホルモンの分泌も正常に近づいていくでしょう。しっかりと体を回復して、元気なお子さんを妊娠、出産されますように。

自律神経を整える方法(食べ物・入浴法・眠り方・運動など)>>

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